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2021年03月23日

腸のための新しい食習慣「低フォドマップ食」って?

はじめに

腸にいいといわれているものを食べているのに改善しないお腹の不調…そんなとき「低フォドマップ食」を試してみてはいかがでしょうか?低フォドマップ食とはどういうものか、どのように取り入れたらいいのか、気軽な始め方を紹介します。

低フォドマップ食とは?

低フォドマップ食とは、“フォドマップ”を控えた食事を意味しています。フォドマップとは「FODMAP」と書き、小腸では吸収されにくい発酵性の糖質の総称で、以下の頭文字を合わせた言葉です。

F fermentable:発酵性の糖質
O oligosaccharides:オリゴ糖(フルクタン、ガラクトオリゴ糖)
D disaccharides:二糖類(ラクトース)
M monosaccharides:単糖類(フルクトース)
And  
P polyols:ポリオール(ソルビトール、マンニトール、イソマルト、キシリトール、グリセロール)

該当する食品は以下のものが挙げられます。

オリゴ糖:納豆、きな粉、ごぼう、玉ねぎ、えんどう豆、にんにく、豆腐、小麦など
二糖類:牛乳、ヨーグルト、アイスクリームなど
単糖類:はちみつ、果物など
ポリオール:シュガーレス菓子、プルーン、イチジク、マッシュルームなど

これらの食品は体にいいといわれているものが多く、積極的に摂取している人もいるでしょう。しかし、高フォドマップの食品は過度に取り過ぎると腸が過敏になったり、腹部の膨満感や痛み、下痢、便秘などを引き起こすことがあります。また、吸収されずに長く腸内に留まって発酵し、多量のガスを発生させる原因にもなります。

腸に病気がないのに腹痛や下痢・便秘が続く過敏性腸症候群の方は、特に高フォドマップの摂り過ぎがよくない影響を与えるといわれています。

そこで、新たな腸のための食習慣として考えられたのが、フォドマップを多く含む食品を抑える「低フォドマップ食」です。

低フォドマップ食の実践方法と注意点

低フォドマップ食は、食事内容を制限するものではなく、自分の不調の原因を探すことが目的です。代表的な低フォドマップの食品は、米や玄米、肉や魚介類、卵、オリーブオイルなどが挙げられますが、実際に低フォドマップ食を食生活にどのように取り入れたらいいのでしょうか。注意点も合わせて紹介します。

1、高フォドマップの食品を制限する

まずはフォドマップが多く含まれる食品を、日々の食事から取り除きます。2~4週間の期間を設けて、体調の変化をみましょう。この制限で、お腹の不調が改善されれば次のステップに進みます。変化がない場合は高フォドマップの食品以外が原因のため、低フォドマップ食を続けても効果は期待できません。

2、制限した食品を復活させる

1で制限した食品を1品ずつ、少量ずつ復活させます。復活させても症状が出なければ、その食品は摂っても問題のない高フォドマップの食品になります。そのプロセスを繰り返し、制限した中から自分の不調の原因となる食品を探します。この期間の目安は6~8週間です。全ての高フォドマップ食品を試す必要はなく、自分が摂りたい食べ物の中にあるものを試すといいでしょう。

3、特定した高フォドマップを避けてバランスのいい食事を摂る

2で特定した不調の原因となる高フォドマップの食品を避けて、そのほかは栄養バランスのいい食事を心がけましょう。いくつか特定できると、自分の体に合う食事や、外食時に避けるべきものもわかってきます。

注意点①…栄養の偏りに気をつけて

高フォドマップの食品は栄養価が高く、私たちの体に欠かせない栄養素を含んでいるものも多いため、完全に排除すると栄養が偏ってしまうことがあります。また、腸を活性化させる食材も多いため、便秘などにも注意が必要です。
低フォドマップの中の食物繊維が豊富な食材はキャベツやキウイフルーツなどがあります。便秘が気になった時に取るのもおすすめです。

注意点②…同じ食材で調理法によって変わる

同じ食材であっても調理次第で、低フォドマップにも高フォドマップにも変わります。例えば、白菜は低フォドマップに分類されますが、キムチは高フォドマップ食品だったり、ジャガイモは低フォドマップですが、フライドポテトは高フォドマップだったりします。調理後の分類も確認しましょう。

低フォドマップ食は、全ての食事から高フォドマップの食品を排除したり、低フォドマップの食品のみを摂取したりすることを目的にはしていません。あくまで自分の中で避けるべき食品を探して、不調を引き起こさないように控えるためのものです。問題のない食品がわかった後は、バランスよく摂取しましょう。

まずはおやつやランチの一品から。コンビニでも買える低フォドマップ食

厳格に低フォドマップ食を摂り入れなくても、小麦粉の食品を控えると体調の良さを感じる人もいるのではないでしょうか。ここでは、コンビニでおやつやランチの一品を購入するときや、カフェなどでメニューを選ぶときに意識したい低フォドマップ食をピックアップします。

惣菜パンよりおにぎり

小麦やライ麦、大麦などはフォドマップの多い食材です。それらが原材料に含まれる惣菜パンよりも、おにぎりのほうが低フォドマップ食といえます。海苔や魚介類は低フォドマップなので、鮭のおにぎりなどがおすすめです。

パスタ気分はぐっと抑えて

パスタも小麦粉が原料のため高フォドマップ食です。ソースによく使われるニンニクやチーズ類の多くも高フォドマップなので控えたほうがいいでしょう。同様にラーメンもNG。麺類が食べたいときは十割蕎麦や米が原料のビーフンを選んでみてはいかがでしょうか。

ナッツの食べ過ぎはNG

「普通のお菓子を食べるよりも体にいい」とおやつにナッツ類を選んでいる人もいるでしょう。アーモンドは10粒以下なら低フォドマップ。ピスタチオやカシューナッツは高フォドマップですが、くるみやピーナッツは低フォドマップ食に該当します。食べ過ぎると高フォドマップになるナッツもあるので、摂取量には気をつけましょう。

甘い飲み物に注意

甘い飲み物に含まれている果糖ブドウ糖液糖は高フォドマップです。お腹にやさしいといわれているオリゴ糖やてんさい糖が入っている飲み物も避けたほうがいいでしょう。飲み物を選ぶときは紅茶や緑茶、ココアがおすすめです。

乳糖の入っていないヨーグルト

おやつに選びがちなヨーグルトはフォドマップが含まれている食品ですが、乳糖の入っていないラクトースフリーのヨーグルトであれば、低フォドマップ食に当たります。

見分けるのが難しい低フォドマップ食ですが、グルテンフリーに似ているところがあります。グルテンフリーのほうが認知度は高く、取り入れている人も多いため、コンビニでもグルテンフリーのお菓子を手にすることができます。ただしグルテンフリーで食べてもよいとされている豆腐や納豆は高フォドマップとされています。組み合わされた食材が低フォドマップか確認して、取り入れてみましょう。

豆乳は種類によって低フォドマップ、高フォドマップに分かれます。
大豆から作られた「大豆由来」の豆乳は高フォドマップ食、大豆の抽出物から作られた「大豆抽出物由来」の豆乳は低フォドマップ食になります。しかし、日本の豆乳はほぼ大豆由来なので、大豆抽出物由来のものを探すのはなかなか難しいのが現状です。

おわりに

低フォドマップ食は自己流で行うと栄養不足に陥ることもあります。厳格に行う際は医師や管理栄養士との相談が必要です。まずはいつも食べている食品の中に、お腹の不調を招いているものがないかチェックするつもりで少しずつ行ってみましょう。

ココカラファインの管理栄養士による低フォドマップ食レシピ

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