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2021年08月25日

顔の老化にも影響する「骨粗しょう症」 その原因と予防方法

はじめに

高齢者に多いイメージがある骨粗しょう症ですが、実際は若いうちから意識したほうがいい病気であり、40代、50代から影響が出始めると言われています。骨がもろくなるだけではなく、顔の老化にも関わりがあるという骨粗しょう症の基本的な症状や予防方法から、顔のシワ・たるみとの関係までじっくり解説します。

骨粗しょう症とはどんな病気?

骨粗しょう症とは、骨の強度が低下して骨折しやすい状態になることをいいます。転んだ時などに折れやすくなることに加えて、くしゃみをしたわずかな衝撃で骨折してしまうこともあり、体の重みで背骨が押しつぶされてしまう圧迫骨折を起こす可能性もあります。

骨の強度は「骨量」と「骨質」によって決まる

骨の強度は、建物に例えるとコンクリート部分に当たる「骨量」と、鉄筋に当たる「骨質」によって決まり、どちらが低下しても骨がもろくなります。

「骨量」は骨密度とも呼ばれ、主にカルシウムによって形成されています。カルシウムは血液中にも存在しますが、血液中のカルシウム濃度は一定の範囲内を維持するため、カルシウムの摂取量が不足すると、骨からカルシウムが取り出されます。慢性的にカルシウムの摂取不足が起こると常に骨からカルシウムが取り出されて骨密度が低下して、骨粗しょう症になる可能性が高くなるのです。

「骨質」は主にコラーゲンによってできています。近年の研究で、骨密度だけではなく骨質の劣化も骨粗しょう症に大きく関わっていることがわかっています。骨の中のコラーゲンは、加齢だけではなく高血圧などの生活習慣病によっても劣化するため、生活習慣の改善も骨を強くするために必要になってきます。

骨密度の低下に注意したほうがいい人

高齢者に多い病気と考えられてきた骨粗しょう症ですが、骨密度の低下は若年層や20代の女性にも見られます。これは、無理なダイエットが骨の形成をさまたげたことが原因と考えられています。さらに運動をしないと、骨を作る細胞が活発にならずに、強度のある骨を作れなくなります。家にこもりがちで運動量の少ない人も、将来骨粗しょう症になる可能性が高いため注意が必要です。

また、骨粗しょう症は女性に多い病気とされ、特に閉経前後に骨密度が急激に低下すると言われています。骨は日々新しく生まれ変わるために骨吸収(骨を壊す働き)と骨形成(骨を作る働き)がバランスを保ちながら新陳代謝を行っていますが、閉経期を迎えて女性ホルモンの分泌が低下するとそのバランスが崩れて、骨吸収が進んで骨密度が低下してしまうのです。
女性は40歳を越えたら定期的に骨密度検査を受けるようにするといいでしょう。40代、50代から更年期障害が出始める人もいるので、あわせて医師に相談するのもいいでしょう。

食事と運動で骨粗しょう症を予防

年齢に関わらず骨粗しょう症を予防するためには、食事と運動が重要です。

骨の強度の低下を防ぐ食事

・カルシウム

バランスの良い食事を心がけながら、骨密度を低下させないために意識してカルシウムを摂取しましょう。カルシウムは骨の新陳代謝に日々使われるため、毎日摂ることが重要です。カルシウム源として、牛乳やヨーグルトなどの乳製品は吸収率の優れた食品です。
例えば、牛乳は1日あたりコップ1杯(200ml)、ヨーグルトであれば2カップ(200g)程度を目安に摂取しましょう。その他、豆腐や厚揚げなどの大豆加工食品、小松菜、桜エビやイワシ、ししゃも、煮干しといった魚介類などにもカルシウムは多く含まれています。副菜をそれらに替えてみるのもいいでしょう。

・ビタミンD、ビタミンK

カルシウムは体内に吸収されにくい栄養素のため、吸収を促進するビタミンDも一緒に摂取しましょう。ビタミンDを多く含む食材には、シイタケなどのキノコ類や、サケやサンマなどの魚類、卵などがあります。カルシウムの取り込みを助ける栄養素、ビタミンKが多く含まれる、納豆やほうれん草、ブロッコリー、ニラなども取り入れてみましょう。

・葉酸

骨質の劣化につながるコラーゲンの劣化を防ぐ葉酸なども合わせて摂取するといいでしょう。葉酸は、焼きのりやレバー、枝豆やモロヘイヤなどに多く含まれています。

骨粗しょう症予防のための食生活のポイント(外部サイト・厚生労働省)

骨の強度を維持する運動

毎日の運動も健康な骨を維持するためには欠かせません。運動をすることで骨に負荷がかかり、骨を作る細胞が活発になります。そうすると骨にカルシウムも取り込まれやすくなります。
運動はウォーキングやサイクリング、ジョギングや体操など、毎日続けられるものがいいでしょう。外へ出て紫外線にあたることにより、体内でビタミンDをつくることもできます。運動ができない時は買い物や掃除などの家事でも、適度な負荷を与える運動になります。すでに骨粗しょう症の人や、体調面に不安のある人は医師と相談をしながら運動を取り入れましょう。

骨粗しょう症が顔の老化にも影響する理由

骨粗しょう症の原因となる骨密度の低下は体全体の骨に影響を与えるため、頭蓋骨も例外ではありません。しかもその現象は体より先に顔に現れると言われ、骨粗しょう症を意識する年齢になる前、女性ホルモンが減り始める40代ごろから顔の変化を感じ始めます。骨密度が減ると骨は縮んで小さくなり、それによって皮膚が余り、顔のたるみやシワとして現れてしまうのです。「なんだか顔のハリのなくなった」「目がくぼんで見える」といった変化は、骨密度の低下によるものかもしれません。

カルシウムの摂取と併せて、女性ホルモンの減少をケア

肌表面のお手入れだけでは改善できないシワやたるみを増やさないためにも、骨密度を低下させないように気をつけたいですよね。前項で挙げた「骨の強度の低下を防ぐ食事」を取り入れながら、女性ホルモンの減少をケアしていきたいところ。ですが、加齢による女性ホルモンの減少を防ぐ方法はなく、補っていくしかありません。

女性ホルモンはエストロゲンといい、そのエストロゲンと似た働きをするのが大豆イソフラボンを摂取した後に腸内細菌によって体内で作られる「エクオール」という成分です。エストロゲンが減少する年代の支えになると言われています。エクオールのもとになる大豆イソフラボンは、豆腐やおから、油揚げ、納豆、豆乳など大豆を原料とする食品のほとんどに含まれていますが、エクオールを作れる腸内細菌をすべての人が持っているわけではありません。大豆イソフラボンを摂取しても2人に1人はエクオールを作ることができないのです。そんなエクオールですが、手軽に取り入れられるサプリメントもあります。

カルシウムを意識したバランスの良い食事と適度な運動、女性ホルモンに悪影響を与えない規則正しい生活を心がけながら、サプリメントなどを取り入れて、骨の強度を保っていきましょう。

おわりに

将来的な骨折のリスクを減らすのはもちろんのこと、美容のためにも骨を大事にしていきたいですね。カルシウムは毎日摂ることが重要ですので、無理なく取り入れられる食品を見つけて、日々の食事にプラスしていきましょう。

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