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2019年03月04日

デリケートゾーンの黒ずみが気になったら!自宅でできるケアいろいろ

はじめに

ふとした瞬間に気づいてしまうと、急に不安が募るのがデリケートゾーンの黒ずみですよね。場所が場所だけに、気軽に周囲に相談する訳にもいかず、なかには「何かの病気かも?」などと、ひとり鬱々とする人も少なくないのでは?

先に断っておくと、デリケートゾーンの色味は人それぞれです。肌色と同じように、生まれつき色が濃い人もいれば、年齢を重ねても薄めのままの人もいます。

とはいえ「黒っぽい」と感じれば、なるべく白くしたいと願うのが女心。ここではデリケートゾーンが黒ずむそもそもの原因や、自宅でできる対処法などについて探ってみましょう。

黒ずみの主な原因は刺激による色素沈着

肌は紫外線や摩擦といった刺激を受けると、メラニン色素を作り出します。それが自らを守るバリアとなり、刺激による悪影響が肌の奥まで浸透するのを防ぐのです。これが、肌が黒ずむメカニズムで、デリケートゾーンの場合も同様です。

もちろん刺激を受けなくなれば、肌はメラニンの生成をストップします。そして不要となったメラニンも、通常は肌の生まれ変わりであるターンオーバーに合わせて、自然と体外に排出されていくのです。

ただ、メラニンが大量に生成されると排出が追いつかず、肌に色素が沈着してしまうことがあります。

しつこい黒ずみの原因はまさにこれ。特にデリケートゾーンは黒ずみやすいといわれており、その原因として考えられるのは、以下のような刺激です。

○摩擦

きつめの下着などの常用

洗いすぎ

トイレットペーパーの乱暴な使用

○炎症・かぶれ

無理なセルフ脱毛

肌に合わない生理用ナプキンなどの使用

蒸れの放置

また、肌は潤いを失うとバリア機能が低下し、摩擦などにも弱くなります。実は粘膜より外側のデリケートゾーンは、乾燥しやすいので注意が必要です。

そして、ホルモンバランスの乱れや、加齢や不摂生によるターンオーバーの遅れなども、肌の黒ずみを招きます。

特に妊娠中は、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌が盛んになりますが、この2つのホルモンはメラニンを増やすと考えられています。そのためデリケートゾーンも黒ずむことがありますが、出産後に改善するケースも多いので、必要以上に気に病まないようにしてください。

専用のクリームや石けんでじっくりケア

肌トラブルのケアの第一歩は、何といっても「保湿」です。デリケートゾーンの黒ずみが気になったら、まずは保湿を心がけましょう。

オススメは、湯上りの清潔な肌に、美白成分を含んだクリームを塗ること。ただし、顔用のクリームをついでのように塗るのは考えもの。その名の通り、デリケートゾーンは傷つきやすく、手近なクリームでは新たな刺激につながる可能性があるのです。デリケートゾーン用のクリームも豊富に出回っているので、自分に合ったものを見つけてください。

また、石けんについても同じことがいえます。デリケートゾーンはダメージを受けやすいだけに、洗浄力の強すぎる石けんは、肌荒れを起こすことがあります。肌荒れは黒ずみの原因にもなるので、デリケートゾーンを洗うときは専用の石けんを使い、やさしく洗い上げるようにしましょう。

ちなみに皮膚科でも黒ずみケアは可能です。受診して外用薬を処方してもらうのもいいですし、レーザー治療を行う医療機関も多々あります。

日々の生活のなかで気をつけたいこと

デリケートゾーンの黒ずみは、毎日の何気ない行動が積み重なって起こっています。生活習慣を見直して、黒ずみの緩和をめざしましょう。

○ゆとりのある服や下着をつける

→身体を締め付ける服や下着は、黒ずみの元凶です。ピッチリした補正下着などは、どうしても必要なときだけの使用にとどめておいた方が無難です。また、普段使いの下着は天然素材のコットンやシルク製で、縫い目のないシームレスタイプを選ぶといいでしょう。

○自己流の無理なアンダーヘア処理をしない

→特にカミソリや毛抜きでの処理は、肌への負担が大きいので避けたいところ。電気シェーバーを使うか、クリニックやサロンで脱毛し、処置後の保湿をしっかり行うのがオススメです。

○トイレの後にペーパーで乱暴に拭かない

→小用ならデリケートゾーンにペーパーをそっとあてがい、しずくを吸わせる程度でOK。できればペーパーも肌当たりのいいものを選んでください。

○洗うときはやさしいタッチで

→デリケートゾーン用の石けんでたっぷりの泡を作り、指の腹を使ってそっとひだを洗いましょう。泡を流すときはぬるま湯を使い、完全にすすぎ切ることも大切です。

○熱すぎるお湯に浸からない

→熱いお湯だと必要な皮脂も洗い流しそのことがもたらす刺激も馬鹿になりません。ぬるめのお湯にゆったり浸かってリラックスを。

○栄養バランスに気を配る

→健康な身体をキープしておけば、肌のターンオーバー機能も正常に働きます。栄養バランスに気を配ったうえで、細胞の元となるたんぱく質や、メラニンの生成を抑えるビタミンCなどを積極的に摂りましょう。

○規則正しい生活を送る

→睡眠をたっぷり取り、すこやかな肌をつくることも、黒ずみの緩和に役立ちます。

おわりに

デリケートゾーンの皮膚は繊細で、実はまぶたよりも薄いのだとか。多少、指でこすったくらいではどうということもありませんが、継続的な刺激は与えないに越したことはありません。服選びでもトイレでも、なるべく“ソフトタッチ”を心がけ、根気よく黒ずみケアを続けてみてください。

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