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2019年02月07日

ひどい生理痛・PMS・PMDDはどう鎮める...月経トラブルの対処法とは?

はじめに

女性の身体は、とても複雑でデリケート。生理周期に合わせてホルモン分泌量が大変動するのが特徴で、その分、ゆらぎによる不調なども起こりやすいのです。

この不調の代表格がおなじみの生理痛ですが、生理前にも不調は起こりえます。PMS(月経前症候群)と呼ばれ、欧米では早くから知られていますが、最近になり日本でも認知されつつあります。

生理は毎月やって来て、何十年も続きます。できるだけ“スムーズなお付き合い”をするために、ここでは心がけたいことなどを探ってみましょう。

生理痛の症状は十人十色

通常、女性の身体は月に1度、卵巣から子宮に卵子を排出します。これに備えて子宮は内膜を厚くしておき、卵子が受精を果たした場合は、受精卵を育むベッドとなるのです。

一方、受精が成立しなかった場合は、子宮内膜は剥がれて経血とともに体外へ流れ出ます。これが生理(医学用語で月経)で、生理中は子宮を収縮させて内膜を剥がす物質・プロスタグランジンの分泌が盛んになります。

実はこのプロスタグランジンこそが生理痛の主な原因。全身に影響を及ぼして、女性同士でも容易にわかり合えないほど、程度も症状もさまざまな月経トラブルを引き起こすのです。

プロスタグランジンがもたらす子宮の収縮は、プチ陣痛ともいうべきものです。多少の痛みは仕方ないとはいえ、がまんを重ねる必要はありません。自分に合った鎮痛剤を見つけて、ポーチなどに常備しておきましょう。また、排卵を抑制する低容量ピルの服用も、月経トラブルの緩和に役立ちます。ただし、自己判断での服用は危険なので、きちんと医師の診断を受けることが大切です。

【症状】下腹部痛、腰痛、頭痛、めまい、吐き気、むくみ、貧血、下痢など

【原因】子宮を収縮させ、経血を促す物質・プロスタグランジンの過剰分泌

【治療】鎮痛剤や低容量ピルの服用など

日常生活に支障をきたすほどの生理痛は「月経困難症」と呼ばれ、以下の二つのタイプに大別されます。寝込むような生理痛を抱えているなら、迷わず婦人科を訪ねてください。痛みの裏に病気が潜むこともありますし、受診すれば専門家に生理痛を抑えるコツなども教えてもらえます。

【機能性月経困難症】10代の若い女性に多い。病的なものではなく、年齢を重ねて子宮の機能が成熟すると弱まる傾向あり。

【器質的月経困難症】20代以上の女性に多い。子宮内膜症や子宮筋腫など、なんらかの疾患が潜む可能性あり。

生理の前に起こる不調・PMSやPMDDにも要注意

不快な症状が現れるのは、何も生理中だけではありません。むしろ生理前こそ乳房が張って痛んだり、イライラが募ったりする人も多いことでしょう。この手の不調はPMS(Premenstrual Syndrome:月経前症候群)と呼ばれるもので、排卵後から生理前にかけて起こります。

PMSの原因はよくわかっておらず、生理に伴う女性ホルモンの急激な増減の影響など、さまざまな説が唱えられています。特効薬の登場が待たれますが、軽症なら自律神経を整えるだけでも和らぐことがあるので、まずは生活リズムを見直してみてください。

【身体症状】頭痛、腰痛、乳房痛、胃痛、にきびなど

【精神症状】イライラ、倦怠感、孤独感、集中力低下、憂鬱、無気力など

【原因】女性ホルモンの乱高下の影響など諸説あり

【治療】対症療法など

PMSより精神症状が重く、強い絶望感に襲われたりするような場合は、特に「PMDD(Premenstrual Dysphoric Disorder:月経前不快気分障害)」と呼んで区別しています。

こちらは抗うつ剤が処方されることもある深刻な疾患で、激しく落ち込む、涙が止まらなくなる、他者に対して攻撃的になる、パニックを起こすといった症状が現れます。

感情のコントロールが利かなくなり、周囲と摩擦を生んでしまうこともしばしばなので、「おかしいな」と感じたら専門家の診断を仰ぎましょう。

受診先はPMDDに精通した婦人科、精神科や心療内科がいいでしょう。PMDDに精通した精神科や女性専門外来を訪ねて、じっくりカウンセリングを受けることをオススメします。

PMSもPMDDも発症のメカニズムが解明されておらず、残念ながら治療法も確立されていないのが現状です。とはいえ、症状や不調の期間などを記録しておけば、翌月の対応につながったり、受診の際の説明に役立ったりします。

いずれにせよ、ひとりで悩まず専門家に相談することが大切です。

セルフケアでつらい生理痛の症状を緩和

慢性化しがちな月経トラブルですが、セルフケアでコントロールできる部分も少なくありません。生活習慣を改善して、症状の緩和に努めましょう。



・薄着をしない

→身体が冷えると血行が滞り、子宮筋の硬直や骨盤内のうっ血を招きがちになります。これらは生理痛を重くする要因なので、吸湿発熱素材の服を着る、羽織物やひざ掛けを常備する、靴下やタイツを重ね履きする、夏でも裸足は避けるなど、冷えない服装をするようにしてください。


・使い捨てカイロを下半身に貼る

→冷えで痛みがあるときは、丹田という下腹部のツボ周辺に使い捨てカイロを貼ってみましょう。血行が良くなり、痛みが軽減することがままあります。


・湯船や足湯に浸かる

→生理中こそシャワーではなく、湯船で全身を温めたいもの。ぬるめのお湯にゆったり浸かれば、リラックス効果も期待できます。ただし、生理中は抵抗力が落ちているので、くれぐれも使うお湯は清潔に。どうしても湯船は避けたいという人は、足湯で代用するのも一つの手です。


・体を温めるメニューを摂る

→ショウガ、根菜、カボチャ、ハチミツなどには、身体を温める作用があります。積極的にメニューに組み込み、冷え知らずの身体をつくりましょう。また、夏でも冷たい飲み物やアイスクリームなどはほどほどに。


・適度に運動する

→身体を動かすことも血行促進に直結します。ジムやウォーキングなどで汗を流すのはもちろん、下半身を中心にストレッチをするのもオススメです。さらに階段を使ったり、一駅分を歩いたり、日常のなかでも運動する機会を見つけてください。


・リラックスを心がける

→ストレスは万病の元。月経トラブルの悪化にもつながるので、疲れを感じたら休息し、リラックスする時間を持ちましょう。鎮静効果のあるアロマテラピーなどを試してみるのもいいかもしれません。


・規則正しい生活を送る

→生活リズムを乱すと、ホルモンバランスも乱れてしまいます。特に睡眠不足は心身を弱らせるので気をつけて。


・自分の身体のリズムを知る

→毎朝、基礎体温を計って記録するのがベストですが、面倒ならカレンダーに生理開始日のチェックを入れるだけでもかまいません。自分の生理周期を知ることが、月経トラブルと向き合う第一歩になります。

おわりに

昨今の女性は昔より初潮の時期が早くなり、産む子供の数も格段に減っています。そのため、一生の間に経験する生理の回数は、かつての数倍にも上るのです。当然、月経トラブルに見舞われる機会も増えているので、自分の心と身体の状態をしっかり把握出来るよう心がけることが大切です。

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