お役立ち情報

2017年12月27日

冬のレジャーで要注意!凍傷の知識と対策

はじめに

冬山登山やスキーにスノーボードなど、ウインタースポーツのシーズンが真っ盛り。そんな時に気をつけたいことの一つが、凍傷のリスクです。

凍傷は、重度になると患部が壊死(細胞が死んでしまうこと)してしまうため、患部の切断処置もやむを得なくなります。ですが、適正な予防・対処することによって凍傷は防ぐことができますし、仮に凍傷を負ってしまったとしても受傷の程度を抑えることができます。

非常に稀なことではありますが、実は日常生活の中にも発症する危険性が潜んでいる凍傷。ぜひ正しい知識を身につけ、対処するようにしましょう。

凍傷とは? 現れる症状や進行度の違いについて

凍傷は、低温障害の一種です。低温障害とは、低温の場所や水中に長時間いることによって皮膚や皮下組織に障害が出たり、体温が低下したりする症状のことを言います。

そして凍傷とは、寒さによって皮膚が凍り付いた状態を指します。凍傷より軽度で、血行が悪くなり皮膚が赤く腫れた状態は凍瘡(とうそう。しもやけのこと)、凍傷より重篤で、全身の体温が35℃以下に下がった状態は(全身性)低体温症といいます。ここでは、凍傷についての基本的な知識について説明します。

● 凍傷が起こる条件

外気温が0℃以下の環境に長時間いることで凍傷にかかりやすくなります。人間の身体は0℃以下になると、身体の中枢の体温を逃さないようにするため、血管が収縮をはじめます。こうして血行不全になった状態が長く続くことで、やがてその部位が凍ってしまうと凍傷になるのです。

● 凍傷になりやすい人

一度、凍傷にかかったことがある人や汗かきの人、体格の小さな人、皮下脂肪の少ない人、喫煙者は凍傷になりやすいと言われています。また持病に心臓病、皮膚病、糖尿病を持っている人もリスクが高まります。

● 凍傷が起こりやすい部位

心臓から遠い、身体の末端部。衣服で覆われておらず、外気にさらされやすい場所。もっとも多いのは手足の指。続いて、耳・鼻・顔などです。

● 自覚症状

針でつつかれているようなちくちくした刺激に始まり、その後じんじんとした痛み、しびれ、さらに進むと皮膚の感覚がなくなります。

● 症状の程度

凍傷は、寒さにさらされている時間が長ければ長いほど重症化します。

軽度…皮膚が白くなる。温めると赤く腫れ、うずきや痛みがある。

中度…水ぶくれ・発疹が出る。

重度…水ぶくれ・ただれ・患部が黒く変色する。筋肉や骨まで症状が及び、患部が
   壊疽・壊死した場合、回復は難しい。後遺症、患部切断の可能性。

知っておこう! 凍傷になってしまったら

凍傷の応急措置では、やって良いことといけないことがあります。正しい知識をもとに適切な応急処置を素早く行うことが重要です。

● すぐやること

患者を暖かい場所に移動させ、患部を40〜43℃程度のぬるま湯に浸けます。お湯がない場合、凍傷を起こしていない人の温かい皮膚に患部を接触させて温めます。中途半端に処置を中断して再び寒い状況になると、患部が再凍結して症状がさらに悪化します。皮膚が柔らかくなって赤みが戻り、感覚が戻るまでじっくり一定時間継続して行うことが重要です。その後、よく水分をふいてから保温性の高いもので患部をくるみます。

同時に、濡れたり凍ったりした衣服を脱いで、乾いた衣服に着替え、温かい飲み物を飲みます。

● やってはいけないこと

熱い湯やストーブなどで急激に患部を温めないようにしましょう。また、温める過程で激しい痛みやうずきが起こりますが、皮膚組織が損傷している状態にあるので、決して患部をマッサージしたり、さすったり叩いたりしてはいけません。水ぶくれを破ることもやめましょう。

● 医療機関へ

病院へ行く際に、患部を再び冷やして再凍結させてしまうことのないようにしましょう。十分に患部を保護してから移動します。患部だけでなく、全身を温めることも大切です。

凍傷にならないために 正しい凍傷予防の方法とは?

凍傷を予防するには防寒・防風対策をし、身体が冷えすぎないようにして血行を良くしておくことが大切です。また、水や汗で濡れた状態のままでおらず、乾燥した状態を保つことも重要です。寒冷地へ行ったり、レジャーの際の凍傷の予防法を紹介します。

● 衣服で十分に防寒する

防寒・防風対策を考えた衣類を身につけます。特に首・手首・足首の防寒が大切です。また、外気にさらされがちな頭部や顔の防寒も忘れないようにしましょう。濡れた衣服が患部を冷やすため、濡れたものはすぐに取り替えます。替えの靴下や手袋を用意しましょう。

● 衣服で身体を締め付けない

凍傷は、寒さと血行不良が引き起こす症状です。きついサイズではなく、ゆったりしたサイズの衣服をチョイスし、靴ひもやバンドなどで身体を締め付けすぎないようにしましょう。

● 温かい飲み物・食べ物を携帯する

温かい飲み物で体を内側から温めることはもちろん、こまめに食べ物を摂り、エネルギー補給することも体温維持に有効です。

おわりに

寒冷地に行く際は装備を十分に備え、あらかじめ対策を立てておくことで、凍傷のリスクを大幅に軽減させることができます。また、凍傷の自覚症状や応急処置法を知っておくことも重篤な症状を回避することにつながるので、よく覚えておきたいですね。

あわせて読まれている記事

  • むくみ

    むくみ

    むくみ(浮腫)は血管の水分が血管外の細胞間に溢れ出して腫れる現象です。むくみは内臓疾患(心臓、肝臓、腎臓など)のサインであることも多いため、これらの可能性が疑われる場合には早期に医師の診察を受ける必要があります。
    内臓疾患によらないむくみは水分・塩分の摂りすぎや長時間同じ姿勢でいることなどで発生します。医療用医薬品では主に利尿剤が使用されますが、一般用医薬品では漢方薬や強心剤、食品としてのお茶の利尿効果を利用するなどの対処になります。

  • カラダの疲れ

    カラダの疲れ

    スポーツなどで体を動かしたときはもちろん、日々の仕事や家事、ストレスなどから生じるカラダの不調。睡眠や栄養をとり体を十分に休めれば治る症状ですが、忙しくそんな余裕もない方も多いはず。滋養強壮のお薬といっても即効性のあるもの、じっくり飲んで疲れにくいからだ作りをするものなどさまざま。自分にあった疲れ対策商品を利用して、回復の手助けをしてあげましょう。

  • 打ち身・あざ

    打ち身・あざ

    打ち身とは、物にぶつかったり叩かれたりなど強打することで筋肉が損傷を受けることを言います。この損傷が皮膚に近い部分で起こると、内出血が見えて青あざなどになります。主な症状は痛み・炎症・腫れなどで、一般的には余計な手は加えず安静にすることで治ります。痛みや腫れが強い場合は骨折している可能性もあるので注意が必要です。

  • 痔疾(ぢ)対策

    痔疾(ぢ)対策

    出血に痛み、悪化してくると外部に飛び出してくる(脱肛)など、痔というものはとにかく辛いものです。
    しかも羞恥心が強く働くことから市販薬を買うことや肛門科の専門医を受診するハードルが高く悪化しやすいという特徴があります。
    痔(ぢ)は日本人のおよそ3人に1人、特に20代30代に多くなっています。男性に多いイメージですが性差はほとんどないと言われており、決して特別な病気ではないのです。
    対応が早ければ市販の座薬や軟膏、入浴の際の温熱療法などで比較的軽症で済むことも少なくありません。
    その一方で、対応が遅れて悪化した場合には医療機関の受診が必須となり、状況によっては手術や入院を要することになってしまいます。
    痔の悪化は痛みが非常に強く生活そのものに大きな影響を与えます。通販であれば顔を合わせずに市販の薬を購入し、躊躇なく初期対応に踏み出すことができます。

  • 筋肉痛

    筋肉痛

    筋肉痛は激しい運動などによって筋肉に過度の負荷がかかって破断した筋繊維が回復する際に現れます。運動の直後は筋肉が熱を持っているので冷やし、筋肉が回復期に入って痛み出したら温めて回復を促します。基本的に放置することで痛みも消失しますが、血行を促進させたりビタミンB1を摂取することで回復が早くなります。痛みが激しいときには内服の鎮痛剤を使うこともありますが、回復が遅れる傾向にあるため一般的には使用しません。

  • 腰痛・肩痛・神経痛

    腰痛・肩痛・神経痛

    腰痛や肩痛にはぎっくり腰をはじめとした急性の痛みと、冷えや長時間の緊張などが原因の慢性の痛みに分けられます。原則的に急性の痛みは冷やし、慢性の痛みは温めることで軽減できます。腫れなどの炎症は急性期の方が強いですが、急性・慢性ともに現れます。
    急性の痛みに対しては発生直後は氷で冷やしたり、消炎鎮痛効果のある医薬品を使うことで症状が軽くなります。
    一方、慢性の痛みは温熱療法や血行の改善、漢方薬などが治療・対策のメインとなります。
    神経痛は通常保護されているはずの神経が何かに触れることでしびれや痛みを発するもので、その代表的なものがヘルニアです。神経痛は露出して傷んでしまった神経を修復しつつ、再発させないためにサポーターで補強するなどの対策が必要になります。

  • 関節痛

    関節痛

    関節痛には主に「変形性関節症」と「関節リウマチ」がありますが、このページでは変形性関節症に起因する関節痛のみを取り上げます。
    変形性関節症は加齢や無理な運動・負荷によって関節内の軟骨が摩耗することで変形し、その結果痛みを発します。擦り減ってしまった軟骨は通常元に戻らないため、症状が軽いうちからの対応と予防が重要です。また、体重がひざ関節に与える負担というものは非常に大きいものなので、ダイエットによる体重減少も大きく寄与します。

  • 電子機器の使用による不調

    電子機器の使用による不調

    原因不明の目の疲れや渇き、頭痛、肩こりなどに悩まされていませんか?
    実はその症状はパソコンやスマホ、タブレットなどの画面(VDT:ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)を使った長時間の作業によりおこる、いわゆる『VDT症候群』かもしれません。
     VDT症候群の症状は目の疲れや充血、渇きに始まり、その後悪化していくとひどい頭痛、肩こりなどを引き起こします。また、自律神経のバランスを崩し、肉体的にも精神的にも不安定になることがあるため、手遅れになる前の対策が必要です。
    こちらではVDT症候群の症状を軽減する商品をご紹介いたします。
    ※VDT作業環境の整え方に関しては、厚生労働省の『新VDT作業ガイドライン』のポイントを参考にしてください。

  •  熱中症を予防したい

    熱中症を予防したい

    熱中症とは、高温環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウム)などのバランスが崩れたり、体内の調整機能がうまく働かないことによる障害のことをいいます。近年、家庭で発生する高齢者の熱中症が増えており、高齢者では住宅での発生が半数を超えています。熱中症を予防するには「水分補給」と「暑さを避けること」が大切です。一度に摂取するのではなく、こまめな水分・塩分(ナトリウムなどのミネラル)の補給を心がけましょう。

  • 使い捨てマスクランキング2019!

    使い捨てマスクランキング2019!

    今やマスクの用途はカゼ・花粉対策だけではありません。
    防寒や乾燥予防、妊娠中、すっぴん隠し、おしゃれ用など目的は多様化し、季節を問わず着用されているのを見かけます。
    『使い捨て』ということもあり価格で選ばれる方が多い傾向にありますが、肌にやさしいもの、より新しい機能を取り入れたもの、ビジュアル面に力を入れたものなどさまざまな商品がしのぎを削っています。
    こちらの特集では2018年~2019年度の使い捨てマスクを様々な面からランキング付けしていきます。是非マスク選びの参考にしてください。

  • 花粉症をラクにしたい

    花粉症をラクにしたい

    花粉症の代表的な原因としてスギ花粉があげられます。ここ数年は少ない年でも人間の感受性の上限ほどの量が飛散しており、量が多い少ないというのは症状の重さとは関係なくなってきています。
    花粉症は早期からの準備によってその症状をかなり軽減することができます。症状が出る前からの準備として、内服・点眼・点鼻薬を1月下旬から始めておくと効果的と言われています。症状が出始めたらお薬は継続しつつ、マスクやゴーグルなどで物理的に花粉の侵入を防ぎましょう。

  • 虫よけを効果的に使いたい

    虫よけを効果的に使いたい

    気温が高くなると増えてくる、不快な害虫たち。蚊に刺されると強烈なかゆみと腫れに襲われますが、それだけにとどまらず、病原体を運んできてしまうことがあります。近年、そういった事例も増えており、その被害も無視できなくなってきたため、効果の高い虫よけの開発が急ピッチで進められてきました。2017年もマダニによって媒介される『ダニ媒介脳炎』によって死者が出ています。虫よけをうまく活用し、自分自身を害虫から守りましょう。
    虫よけには様々なタイプがありますが、ムラなく塗り広げること、こまめに塗りなおすことが重要なポイントです。

  • 衣替えのコツが知りたい

    衣替えのコツが知りたい

    日本の四季に合わせるとそれぞれの季節に合った衣類を長期間保管する必要があり、衣替えというタイミングがやってきます。大切な衣類を長く愛用するためには長期保管中の虫食いや湿気対策など、しっかりとお手入れをすることが大切です。衣替えコツは、晴れて空気が乾燥した日に行うこと。湿気が多い日に行うと、カビの原因になることがあります。保管時のコツとして防虫剤の配置があります。防虫剤の成分は空気より重いので、上から下に広がることに留意して配置しましょう。

  • お出かけの必需品

    お出かけの必需品

    出かけようとすると足りなくなるアレやコレ。思わぬ事態もつきものです。しっかり事前に準備して休日ライフを楽しみましょう。 そして、旅行につきものなのが、移動時間。この移動時間を快適に過ごすための工夫もしたいものです。

  • スポーツを楽しみたい

    スポーツを楽しみたい

    誰でも手軽に始めることができる有酸素運動として、ウォーキングや、ランニングが人気です。有酸素運動とは、体に過度の負担をかけることなく、酸素を取り込みながら行う全身運動のことで、「脂肪を燃焼させて体重を減らす」「筋力低下を防ぐ」「心肺機能を高める」「ストレス解消」「高血圧や高脂血症、糖尿病等の生活習慣病の予防」「骨を強くする」など、さまざまな効果が期待できます。まずは1日1万歩。すぐにでも始められるウォーキングがおすすめですよ。

  • 乗りもの酔いを予防したい

    乗りもの酔いを予防したい

    車や電車、船などに乗った時に現れる乗りもの酔い。酔わないための工夫も大事ですが、薬を使うのもお手軽で効果的です。酔い止めの薬には作用する時間や眠気の強弱、1日に使える回数など様々な特徴があります。移動の長さや酔い方の傾向などから最適なお薬を選びましょう。また、かぜ薬に使用されている成分を使用しているものも少なくないので、服用中の薬がある場合は注意が必要です。車内は高温になることが多いので薬を常備する場所には向きません。ご留意ください。

[関連カテゴリー]

ページトップへ