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2017年04月07日

知ってるようで知らない?片頭痛の正体とは?

はじめに

不意に襲ってくる頭痛というものは、老若男女問わず多くの人が経験している困った症状でしょう。
しかし、多くの人が経験しているにもかかわらず、その痛みの原因や程度、場所などで苦痛が大きく違います。
見た目には何も起こっていないようにしか見えず、痛みの程度や辛さも個人差があるため時には周囲の理解が得られず無理しないといけないなどということも少なくありません。
お互いの理解のために、自らの苦痛を和らげるためにも、頭痛の種類や対処法についてよく知っておくことが大切です。
今回は痛みが非常に強く、悩んでいる方も比較的多い片頭痛にスポットを当ててみます。

頭痛の種類

頭痛の種類は、大きく分けて片頭痛のほか2種類あります。ここでは、片頭痛以外のものを簡単にご説明します。

群発頭痛…
・眼窩周辺や側頭部に発生するのが特徴。
・耐え難い痛みと形容されることが多く、一般的な頭痛の中でも最も痛みが強い。
・同じ時刻に発生することが多く、数分でピークに達し30分から1時間ほどで自然に治まる。
通常頭痛になると安静を求めるが、群発頭痛の場合は興奮して歩き回るなど落ち着きがなくなります。

緊張型頭痛…
・痛みは軽度~中等度、と言われる。
・頭部全体を締めつけるような痛みと形容されることが多い。
・一般用医薬品の頭痛薬で落ち着くことが多く、医療機関を受診することは少ない。
・睡眠不足や首の痛み、眼精疲労などが原因となる。吐気や嘔吐は伴わないが、放置することで痛みは悪化する傾向がある。
片頭痛を含むこれらの「原因となる疾患がない頭痛」を一時性頭痛と言い、副鼻腔炎や脳腫瘍、緑内障や顎関節症など「頭痛の原因になる疾患がある頭痛」を二次性頭痛と言います。 二次性頭痛の場合は頭痛への対処よりも原疾患への対処が重視されます。

片頭痛の特徴

痛みの度合いは中等度から重度で、群発頭痛ほどの痛みではないが患者数が非常に多いのが特徴です。
緊張型頭痛に悩んでいる人の方が数は多いと思われますが、医療機関を受診せずに済ませていることが多いため、患者数ということになると片頭痛の方が多くなります。
男性よりも女性に多く見られ、思春期から若年成人期に多く発症します。 また、50歳を過ぎるころから消失することがあります。
患者の家族集積が見られるという研究もあり、遺伝や生活環境などに発生が左右されるとも言われています。
発作の前に予兆があることが多く、25%の患者は予兆を感じて発作が起きる直前に前兆があります。

予兆
・だるい
・気分がよくない
・イライラする
・食欲が通常以上に出る
・体がむくむ
・甘いものを無性に食べたくなる
・眠気を感じる

前兆
・目の前で光がチカチカする
・視野の一部に歯車のようなギザギザしたものが現れる
・視界が欠ける

この前兆は数分から1時間ほど継続し、その後に片頭痛発作が起きます。(頭痛開始後も続くことあり) 発作は4時間から72時間続き、睡眠によって自然に回復すると言われています。
片頭痛という名称から想像される通り頭の片側が痛むことが多いのですが、両側に及ぶことも珍しくありません。 なので「両側に痛みがあるから片頭痛ではない」とも言えませんし「片側が痛むから片頭痛だ」とも言い切れません。
痛みは心拍性で、心臓の拍動に合わせてズキンズキンと痛みます。
片頭痛の発作がつらいのは痛みだけではなく、悪心や嘔吐を伴ったり、音や光、臭いに敏感になる感覚過敏があることです。 感覚過敏があることで発作中は集中力が著しく落ち、患者さんは暗い部屋で安静にすることを望みます。
片頭痛の診断には基準があり、単に片側が痛いとか前兆があるとかだけでは判断できません。 自己判断して知人などから片頭痛用の薬を貰って試したりするようなことは絶対におやめください。

片頭痛の原因と治療薬

片頭痛の正体とは、そしてどんな治療薬が使われるのか?今、飲んでるお薬がどんな効果があるのか参考にしてみて下さい。

片頭痛の原因

片頭痛による痛みの正体は「急激に血管が拡張して起こる炎症」によるものですが、この血管の拡張の原因に諸説あります。

・血管説
血液中の血小板からセロトニンという物質が放出されて血管が収縮し、そのセロトニンが分解されることで収縮前よりも余計に拡張してしまうというものです。

・三叉神経血管説
脳神経のうち、顔面周辺の感覚などをつかさどる三叉神経が刺激されることによって、神経から血管を拡張させる様々な物質が放出されて血管が拡張して炎症を起こすというものです。

これらの説はそれぞれが有力で、治療薬もこれらに対応するものが採用されています。 また、食事やストレス、ホルモンバランスなどによってこれらの血管拡張が誘発されることが分かっています。
もし片頭痛と思われる頭痛があるのなら、発作が起きる前にしたことをよく思い返してまとめておいた方がいいかもしれません。 共通のものがあれば、それを避けることで発作の回数を減らすことができる可能性があります。
この中でも女性ホルモンの変動は強力な発作誘発因子で、初潮時に片頭痛を経験する女性が多く、月経時に発作を起こし、更年期に更に悪化すると言われています。妊娠期は比較的落ち着くのが一般的です。
また、経口避妊薬やその他のホルモン療法は発作を誘発したり悪化させると言われています。

片頭痛の治療薬

・一般的な解熱鎮痛薬
ロキソニンやアセトアミノフェンなどが該当します。 軽度から中等度の痛みには有効ですが、拡張した血管や神経には作用しないので片頭痛に対しては過度な期待は持たないようにしてください。

・エルゴタミン製剤
古くから片頭痛の医療用医薬品として用いられてきました。 予防薬として継続服用したり、痛みが始まってからも使用できました。 ただ、副作用も強く、後述のトリプタン系片頭痛用薬が登場してからは1剤を除いて販売中止になっています。

・トリプタン系
片頭痛の特効薬として1991年にスマトリプタンが登場しました。 服用のタイミングが重要で、前兆の段階で服用しても意味がなく、痛みが始まってすぐに服用する必要があります。 また、痛みが強くなりすぎてからの服用も効果がないので、いつでもどこでも服用できるように製剤に工夫がなされてきました。

現在の片頭痛薬の主流であるトリプタン系薬剤を紹介します。

・イミグラン
半減期が2時間と短い。そのため服用後2時間で効果不十分の際には追加で服用できる。 最初に発売されたトリプタン系薬剤。注射薬や点鼻薬もある。 点鼻薬は携帯に便利で水を必要としない、いつでも使える製剤として開発されました。

・ゾーミッグ
効果が出るまでやや時間がかかるが、その分長く効くのが特徴。 水なしですぐに服用できる口腔内速溶錠であるゾーミッグRMも後に発売された。

・レルパックス
血中濃度が最大になるのが約1時間、効果は3時間ほど続くことから、早く長く効く薬になっています。

・マクサルト
約1時間で血中濃度が最高になるので速効性が期待できる。 水なしで飲める口腔内崩壊錠のマクサルトRPD錠もある。

・アマージ
速効性は期待できないが効果の持続が非常に長く、繰り返すタイプの片頭痛には有効。

おわりに

片頭痛と言っても痛みも症状も人それぞれです。
最初は市販の痛み止めなどを使うことが多いと思いますが、対応できないなと思ったら頭痛専門医を受診することを考えましょう。 また、片頭痛と診断された際には症状を詳しく伝え、なるべく症状に合った薬を選んでもらうようにしましょう。
薬の種類は複数ありますが、どの薬が一番効くかとなると実際に飲んでみないと分かりません。 トリプタン系の薬剤は非常に高価なものなので、無駄にしないようにしっかり選びましょう。

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    痛みの程度も、場所も、痛みへの耐性も違いますし個人差もあります。しかも見えない痛みなのも厄介です。
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    このうち片頭痛と群発頭痛は通常の痛み止めでは対処が難しいため医師の診察と投薬が必要になります。
    また、吐き気や意識障害を伴う激しい頭痛は脳血管に何らかの問題が発生している可能性もあるため、必要に応じて救急車を呼ぶことも考える必要があります。
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