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2016年09月27日

気温差がアレルギーの原因に、対策とは?

はじめに

花粉症ではないし、家の中はこまめに掃除してハウスダスト対策をしているのに、くしゃみが止まらない、なんてことはありませんか?
ひょっとするとそのくしゃみ、気温差が原因かもしれません。日中は暑いのに夜は気温が下がる季節の変わり目などは要注意。今回は、寒暖差アレルギーについてご紹介します。

7℃以上の気温差には要注意!?

寒暖差アレルギーとは、気温差などが原因となって生じる鼻炎です。くしゃみ、鼻水、鼻づまりの他、食欲不振、不眠、イライラする、疲れやすいといった症状がみられ、一般的には、7℃以上の気温差がある場合に起こるといわれています。
気温の差が刺激となって鼻粘膜の血管を広げ、内部が腫れることにより、これらの症状を引き起こしていると考えられています。湿度が影響しているともいわれており、空気が乾燥すると悪化する特徴があります。例えば、次のような状況で症状が出ることがあります。

・温かい場所から寒い場所へ移動したとき
・カレーやラーメンなど熱くて刺激性が強い食べ物を食べたとき
・スキー場などで冷たい空気を吸ったとき

医学的には「血管運動性鼻炎」と呼ばれており、病院でのアレルギー検査などで、花粉やハウスダストといった明確なアレルギーの原因となる物質「アレルゲン」が発見できない場合がこれに当たります。

寒暖差アレルギーは、自律神経と関係があるといわれています。自律神経は、寒いときには血管を収縮させることで体温を保ち、暑いときに血管を拡張させることによって体温を逃がすなどの役割を果たしていますが、円滑に対応できるのは気温差が7℃までの場合とされています。

寒暖差アレルギーは「アレルギー性鼻炎」とは違う!

アレルゲンがはっきりしている鼻炎は「アレルギー性鼻炎」と呼ばれ、代表的なアレルゲンとして花粉、ハウスダストやダニなどが挙げられます。寒暖差アレルギーは、くしゃみや鼻づまりといった症状が見られる点でアレルギー性鼻炎とよく似ていますが、以下のような違いがあります。

・目の炎症、かゆみ、充血がない
・鼻水の色は透明
・発熱などかぜの症状がない

症状だけでは、寒暖差アレルギーかアレルギー性鼻炎かの区別が付きにくいことも多いです。くしゃみや鼻づまりに悩んでいる方は、耳鼻咽喉科やアレルギー専門医院などの医療機関を受診しましょう。寒暖差アレルギーの治療は投薬が中心となるのに対し、アレルギー性鼻炎は投薬の他、アレルゲンの除去を行うなど、治療方法が異なります。

予防・対策や治療法は?

季節の変わり目など、昼夜や室内外の気温差が大きいときに気を付けたい寒暖差アレルギー。予防・対策には、次の4つのポイントがありますので、治療法と合わせて見ていきましょう。

予防・対策1. 体感気温差を小さくする

気温が低いときは、マスクやマフラーをしたり、衣服をしっかりと着込んだりして、気温が高い時間帯や場所との温度差を小さくするようにしましょう。ショールやカーディガンなどを用意しておくと、こまめに体温調節ができるのでおすすめです。

予防・対策2. 筋肉をつける

筋肉をつけることで、体内にある程度の熱を保つことができ、急激な温度差にも対応できるようになります。

予防・対策3. 食生活を見直す

身体を温める普段からの食生活が何より大事です。生姜やにんにくは血行を促進する効果が期待できるのでおすすめです。

予防・対策4. 自律神経のバランスを整える

自律神経には、主に昼間、体を活発に動かす交感神経と、夜間に体を休める副交感神経との2種類があります。
精神的・肉体的ストレスが多い生活をしていたり、夜遅くまで起きているなど不規則な生活を続けたりしていると、交感神経が過剰に働き自律神経のバランスが崩れてしまいます。自分なりのリラックス方法で体を休めて、規則正しい毎日を送るよう心掛けましょう。
お風呂にゆっくり入ることも自律神経を整える方法の1つです。熱すぎず冷たすぎない温度のお風呂に入りましょう。

寒暖差アレルギーの治療法は?

医療機関などでの寒暖差アレルギーの治療では、症状を抑える対症療法が基本となります。内服薬として自律神経の働きを整える抗ヒスタミン薬、鼻の炎症を抑える点鼻薬として副腎皮質ホルモン(ステロイド)薬が処方されるケースが多いです。

薬物による治療を行っても改善がみられない場合は、レーザーや電気で鼻の粘膜を焼くといった手術が行われることもあります。腫れている鼻の内部の粘膜を固まらせることで、鼻の通りを良くする効果が期待できます。

おわりに

寒暖差アレルギーは、年間を通して改善や悪化を繰り返し、完治は難しい病気とされています。しかし、規則正しい生活や服薬によって症状を和らげることは可能ですので、気になる場合は早めに対応しましょう。

一度に生活習慣を変えようとすると大変ですが、ゆったり湯船に浸かって身体を温める、 冷たい飲み物を減らして身体を温めてくれる温かい飲み物を飲むようにするなど、ちょっとしたことで症状が緩和される場合も多いので、ぜひトライしてみてください。

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