お役立ち情報

2014年03月01日

正しいケアで安全に。コンタクトケアの基礎知識

はじめに

慣れている人ほどおろそかにしがちなコンタクトケア。不適切なケアが原因で目のトラブルが急増しています。

きちんとケアできていないレンズは、汚れや細菌がいっぱいで非常に不衛生です。きちんとやっておかないと眼障害のリスクが高まる可能性があります。正しいケア方法を学んで安全に使いましょう。

ここでは、ソフトレンズを中心に、コンタクトケアの基礎知識をご紹介します。

コンタクトのタイプにはどんなものがある?

コンタクトレンズにはさまざまな種類がある

1日使い捨てソフトコンタクトレンズ
2週間・1ヵ月交換ソフトコンタクトレンズ
ハードコンタクトレンズ
コンタクトレンズのタイプは様々です。1日使い捨てのコンタクトレンズはお手入れの必要がなく大変便利ですが、その他のコンタクトレンズはケアがとても大切です。2週間や1ヵ月交換のコンタクトレンズでも、しっかり手入れをしましょう。

ハードコンタクトレンズは角膜への負荷が低く、手入れが簡単です。通常は丁寧に洗浄したら保存液に浸すケアをします。

ソフトコンタクトレンズは装着しやすく落としにくい長所がありますが、角膜に張り付くため汚れがつきやすいようです。

正しい使い方とは?レンズケア診断

日頃から間違ったコンタクトレンズの使い方をしていませんか?正しい使い方をしているか、ここでチェックしてみましょう。

レンズを取り扱う前には必ず手洗いをしている
レンズの片面につき20回以上のこすり洗いをしている
レンズケースは3ヵ月以内に新しいものに交換している
決められた使用期限でレンズを交換している
毎日レンズを消毒している
毎日保存液を交換している
毎日レンズケースを洗浄、乾燥させている
3ヵ月に1度は定期検査を受けている
当てはまる項目が8個だった場合、このまま正しいレンズケアを続けましょう!7~6個の方は、チェックが付かなかった項目を実践してみてください。5個以下だった方は、眼科で診察をうけて、正しいレンズケア指導を受けましょう。

不適切なレンズの使い方を続けると「点状表層角膜症」「巨大乳頭結膜炎」「角膜潰瘍」などの眼障害になるリスクが高まります。

コンタクトレンズの正しいケア方法

1本で保存も洗浄もできる「ワンボトルタイプ」のコンタクトケアをご紹介します。レンズの保存液と洗浄液が異なるタイプを使っている方は、洗浄時の参考にしてください。

STEP1:準備

まずは、手を石けんでよく洗います。手を洗ったら、レンズケースに洗浄液を満たしておきましょう。

STEP2:レンズのこすり洗い

はずしたレンズを手のひらにのせ、洗浄液を3~5滴落として約10秒間こすり洗いします。

利き手の人差し指の腹をコンタクトレンズの内側に当てて軽く押え、レンズを前後左右、同じ方向に動かして洗います。裏面も同様に、洗浄液を3~5滴落として約10秒間こすり洗いします。

ワンボトルタイプは消毒力が強くないので、必ず片面で20回以上のこすり洗いをするようにします。
注:円を描くようにこすり洗いをするのは間違いです。レンズが破れる原因になるので止めましょう。

STEP3:すすぎ

レンズの両面を洗浄液でよくすすいでください。表面の残留物を充分に取り除きましょう。

洗浄液が入っているボトルの先端にコンタクトや手が触れないように注意してください。

STEP4:消毒・保存

液を満たしたレンズケースにレンズを入れ、キャップをしっかりしめて4時間以上放置すれば、消毒が完了します。そのまま保存しましょう。

消毒後、レンズケースから取り出したレンズはそのまま装用することができますが、洗浄液で洗ってから装着するとより安全です。

タンパク除去について

毎日のレンズケアで落とせないタンパク汚れについてはタンパク除去を行いましょう。専用のタンパク除去剤を併用して、週1回~月1回、定期的にタンパク除去を行なうことをおすすめします。

使用頻度はケア用品の種類によって異なりますので、よく確認しましょう。

危険なケア方法

コンタクト専用の洗浄液ではなく水道水で洗う

コンタクトを洗ったり保存するときには、必ずコンタクト専用の洗浄液を使いましょう。けっして水道水で代用してはいけません。

コンタクトの間違った使用法により発症する病気の一つに「アカントアメーバ角膜炎」があります。これは水道水などに含まれるアカントアメーバが増殖することで引き起こされる病気で、かかってしまうと治療が困難です。

洗浄液を正しく使ってケアすれば感染のおそれはほとんどありませんが、水道水で洗浄・保存して時間が経つとアカントアメーバのエサとなる細菌が増えるので、感染してしまうことがあります。

こすり洗いをしない

ワンボトルタイプの洗浄液を使用する場合、こすり洗いは必須ですが、中にはめんどくさがってこすり洗いを省略してしまう人もいるようです。しかし、コンタクトレンズによる眼障害の多くはコンタクトの汚れによって引き起こされるのです。

こすり洗いには、

レンズに付着した汚れの除去
体内から分泌される脂質・カルシウムの除去
雑菌の除去
などの効果があります。こすり洗いをすることで、洗浄液だけでは落としきれない汚れや雑菌をより落とすことができます。

十分なこすり洗いとすすぎをすることで、コンタクトに付着している細菌数を100分の1から1万分の1にまで減らすことができるとも言われています。

その他の危険な使用例

汚れた手でレンズに触れる
汚れやぬめりがついたケースを使っている
交換期限が過ぎたレンズを使う
終日装用(毎日寝る前に外すタイプ)のレンズを付けたまま眠る
他の人のレンズを使う

レンズケースもケアが必要

レンズケースも毎回よく洗う

レンズだけでなく、レンズケースもケアが必要です。保存しておくケースが不衛生だと、せっかくレンズをキレイにしても再び雑菌がつき、意味がありません。

レンズケースは流水もしくは洗浄液でケースの内側と外側、蓋の部分をよく洗うようにします。キレイに洗ったら、必ず蓋とケース本体を別々にして、完全に自然乾燥させましょう。

細菌を防ぐには乾燥が重要です。

定期的に交換する

レンズケースは蓋と本体のかみ合わせの部分が、使っているうちに消耗したり汚れがたまったりします。そのため、レンズケースは定期的に交換することをおすすめします。

交換の目安は、およそ3ヵ月以内に1度程度です。また、洗浄ボトルを買い替えるごとに取り替えるようにしましょう。

おわりに

「就寝時は必ず外す」「お化粧をする前に装着する」「レンズを水道水につけない」「紫外線を防ぐように注意する」なども大切なことです。

コンタクトレンズを正しく使って、トラブルなく安全に使用しましょう!

医薬品を使用の前には添付文書を確認し、用法用量を守って正しく利用してください。

あわせて読まれている記事

  • コンタクトの不快感

    コンタクトの不快感

    瞳の呼吸を確保するために潤いは必須であり、乾いてしまうと酸欠になった瞳に酸素を運ぶために血管が伸び充血してしまいます。また、乾燥によって角膜がダメージを受けやすくなってしまいます。コンタクトレンズを外している間のアイケアも、ドライアイ予防のために重要です。

  • 健康な歯を保ちたい

    健康な歯を保ちたい

    虫歯の放置で細菌により神経まで破壊され、最終的には治療で歯を維持することが困難になり抜歯という結果になってしまいます。
    歯を失うことになってもインプラントによって歯を再建することができますが、自分の歯で生きていくことができればそれに越したことはありません。高額な治療費に加え口腔内の手術を伴うため絶対に安全とは言えませんし、施術後もインプラントの状態確認やメンテナンスなども必要になります。
    また、歯周病や噛み合わせの問題を放置することは肩こりや頭痛などの原因になったり、不眠や感染症、糖尿病にまでつながっています。
    歯科や口腔外科での治療が必要な状態になる前に、歯を失ってしまうようなことになる前に、日ごろのケアで「歯の健康」を保つことができる商品がたくさんあります。
    「歯の健康」のトラブルは重大な疾患を招く可能性があることを知り、日頃からオーラルケアをしっかりと行うように心がけることが大切です。

  • 口内炎

    口内炎

    口内炎といえばほっぺたの内側にできる痛い痛い白いものを思い浮かべますが、歯ぐきにできる「歯肉炎」、舌にできる「舌炎」、唇の端にできる「口角炎」などなど、口の周りにできる炎症の総称です。
    原因は様々ですが、最も多いのが原因がハッキリしていない「アフタ性口内炎」と呼ばれるものです。また、口の中を噛んでしまったり、入れ歯などが当たって傷んだものを「カタル性口内炎」と呼びます。治療には塗り薬や貼り薬、予防的に内服薬などを用いますが、口の中が痛くなるため食事に与える影響が大きく、素早い対処が必要になります。

  • 口臭

    口臭

    口臭の原因は様々ありますが、主に口の衛生環境と体内の原因物質が血流に乗って呼気中に出てくるものに大別されます。お口のエチケット程度であれば消臭剤などで対応すればいいが、口の場合は歯槽膿漏や虫歯が潜んでいる場合もあり治療が必要なケースもあります。内側からの臭いには胃や他の内臓の疾患が隠れている場合もあるため注意が必要。

  • 毛髪の悩みを解決したい

    毛髪の悩みを解決したい

    壮年性脱毛症には遺伝的要因によるものと環境的要因によるものがあります。リアップシリーズが有効なタイプは遺伝的要因によるもので、頭髪が薄くなってくる部位など効果が期待できる状態が限定されます。一方、環境的要因によって発生する脱毛に有効な医薬品は脱毛のパターンについて限定されず、主に毛根への栄養供給を促進することによって残っている毛髪を抜けにくくし、そして育てます。「発毛剤」(リアップシリーズ)と「育毛剤」の違いに注意が必要です。また、環境的要因の一つとして頭皮の衛生環境もあります。シャンプーを変えることによって頭皮の衛生環境を改善することで栄養や薬剤の浸透が格段に良くなることが期待されます。

  • 疲れ目

    疲れ目

    「疲れ目」と「眼精疲労」は別物です。休憩したり睡眠をとることで回復するのが「疲れ目」、これらが全く回復せず、肩こり・頭痛・吐き気などにエスカレートするのが「眼精疲労」です。目薬や内服などの他、温めたり冷やしたりしてリフレッシュし、早めに回復させましょう。

  • 目のかゆみ

    目のかゆみ

    目のかゆみはアレルギーによるもの(アレルギー性結膜炎)、感染症によるもの、ビタミンB2欠乏による荒れがあります。炎症を伴う場合は冷やすことでかゆみを軽減できることもあります。発熱や極端な充血を伴う場合は医師の指示を仰ぎましょう。

  • 頭痛

    頭痛

    ひとたび始まってしまうと仕事にもプライベートにも大きな影響を及ぼしかねない頭痛。
    痛みの程度も、場所も、痛みへの耐性も違いますし個人差もあります。しかも見えない痛みなのも厄介です。
    また、一言に頭痛といっても様々な症状がありますが、大きく分けて片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の3種に分類できます。
    このうち片頭痛と群発頭痛は通常の痛み止めでは対処が難しいため医師の診察と投薬が必要になります。
    また、吐き気や意識障害を伴う激しい頭痛は脳血管に何らかの問題が発生している可能性もあるため、必要に応じて救急車を呼ぶことも考える必要があります。
    市販の痛み止めや漢方薬などで対応できるもののほとんどは緊張型頭痛で、目や肩・首の筋肉の疲れ・緊張が主な原因です。
    一般用医薬品には非常に多くの頭痛薬が存在しますが、成分や目的に応じて鎮痛成分一つだけだったり鎮痛補助成分を一緒に配合していたりと処方内容が大きく違います。
    鎮痛補助成分が配合されていると頭痛に対しては効果的ですが眠気などの副作用が多くなったり、頭痛以外の痛み(例えば腰痛など)に使う際には補助成分は余計なものになってしまいます。
    また、解熱鎮痛成分は肝臓や腎臓への負荷も小さくなく、年齢によって使用できる成分の種類や量が細かく定められています。
    いつ、誰が、どんな目的で使うのかを考えて薬を選ぶようにしましょう。

  • 頭皮の悩み・症状

    頭皮の悩み・症状

    かゆみ、フケ、湿疹、やたら脂っぽい、なんだか臭う…頭皮の悩みは意外と少なくありません。しかも自分では直接見ることができないうえに、毛髪により触って状況を確かめることも簡単ではありません。 症状は様々ですが原因はそれほど多くはなく、頭皮の乾燥や過剰な皮脂分泌、それに伴う頭皮の細菌バランスの崩れ、シャンプーや毛染めなどの化学物質との接触による炎症などです。 この中でも細菌のバランスの崩れは厄介で、頭皮にもともと存在してる菌が大量の皮脂で増殖しすぎると「脂漏性湿疹」という疾患になり、程度によっては医療機関で抗真菌薬のローションなどで治療する必要が出てきます。

  • のどのケアをしたい

    のどのケアをしたい

    歌や演説、司会などなど、趣味やお仕事で「のど」を酷使するという方も少なくありません。趣味でも仕事でも、肝心な時に声が出なくなってしまっては困りますよね。
    普段からのケアはもちろん、使いすぎて調子が落ちてしまった時に素早く回復させなければ、そのパフォーマンスに支障が出てしまいます。
    のどを消耗させない、守る、素早く回復させるための内服薬やトローチ、入浴剤まで様々なアイテムを駆使して、大切な「のど」の調子を守りましょう。

  • 二日酔い対策

    二日酔い対策

    二日酔いはアルコールが代謝されて発生するアセトアルデヒドという物質が原因です。本来はこのアセトアルデヒドから酢酸に代謝されて無毒化されますが、お酒を飲みすぎることで肝臓の処理が追いつかず解毒されないまま体内に残り二日酔いの状態になります。お酒の処理には大量の水も必要です。体内の水分の循環を改善する漢方薬や肝臓の機能を助けてアルコールやアルデヒドの分解を促す医薬品などがあります。飲む前、飲んだ後の少しの工夫で二日酔いを楽にすることができます。また、頭痛や吐き気などの翌日のキツイ症状を緩和するために、二日酔い対策の薬やサプリメントだけでなく、お酒を飲んだら水もたくさん飲みましょう。

  • 救急箱を準備しておきたい

    救急箱を準備しておきたい

    必要な時に、必要なものが入っていると助かるのが救急箱。一口に救急箱と言っても、その大きさも中身も、家族構成や持病や生活習慣などによって微妙に変わってくるものです。自分の家族・家庭にとって必要なものを選択し、家族の誰もが安心して使える救急箱を作りましょう。困った時に家にあると助かる医薬品や衛生材料などをピックアップしました。期限切れの可能性もある置き薬となるので使い切りやすい小包装のものを選び、結果的に捨てる可能性もあるので似た効果や内容でお安い医薬品もご紹介しております。また、すでに救急箱を備えている方も、この機会に医薬品の使用期限を確認してみてはいかがでしょうか。

[関連カテゴリー]

ページトップへ