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2014年02月01日

普通の火傷より症状が重い!「低温やけど」の対処法と注意点

はじめに

「低温やけど」とは、カイロやゆたんぽなど、体温より少し高めの温度(44℃~50℃)のものに長時間触れ続けることによって起きる火傷です。症状が見た目にはわかりにくかったり、痛みを感じにくいことがあるので、軽症と勘違いしてしまいがちです。

低温やけどについて詳しく知らない方のために、この記事では、低温やけどの症状や対処法、注意点をご説明します。

低温やけどについて

1.低温やけどの症状

やけどは、皮膚がどの程度ダメージが与えられているかに応じて1~3度までの症状に分けられています。

軽い症状(1度)の場合は、ヒリヒリとした痛みと、うっすらとした赤みが生じ、中度(2度)の場合は強い痛みや赤み、水ぶくれが発生します。

ひどい場合(3度)は、皮膚が壊死してしまい、病院での治療に2週間以上かかってしまいます。

2.通常のやけどとの違い

通常のやけどは、皮膚の表面に熱源が触れてしまうことで起こります。一方、低温やけどは皮膚の奥深くでじっくり進行してしまうので、通常のやけどよりも治りにくいです。

また、皮下組織が壊れてしまった場合は、手術が必要になったり、感染症にもかかりやすくなってしまうので、普通のやけどよりも重症になることが多く注意が必要です。

3.低温やけどの原因・なりやすい人の特徴

低温やけどは、体温より少し高いくらいの熱を持つものに長時間当たり続けることが原因です。以下のような人がなりやすいといわれています。

皮膚の薄い高齢者
寝返りができない乳児
知覚や運動能力に麻痺がある方
糖尿病などで手足の循環が悪い方
泥酔している方
体の感覚が鈍くなっている方

低温やけどの原因になるもの3選

1.「湯たんぽ・電気あんか」

就寝時に湯たんぽや電気あんかが足に触れたまま眠ってしまい、翌朝水ぶくれが出来てしまうケースが多いようです。

特に足は他の部位に比べて知覚が鈍く、皮膚のすぐ下に骨があることから血管が圧迫されやすく、身体が熱を分散しにくいので低温やけどになりやすいです。

2.「使い捨てカイロ」

カイロをあてた場所をガードルやサポーターなどで圧迫してしまうと血流が押さえられてしまい、皮膚の温度が上がってやけどを引き起こしやすくなります。

また、靴下用カイロを靴を履かずに使用したり、他の部位に使用したりすると、思った以上に高温になる場合があり、それが原因で低温やけどが引き起こされる場合もあります。

3.「電気毛布」

一晩中使用してしまうことにより低温やけどを引き起こす場合があります。

低温やけどの予防方法

1.「湯たんぽ・電気アンカは就寝時には取り出す」

湯たんぽ・電気あんかを、厚手のタオルやゆたんぽ袋、専用カバーなどで包んでも「低温やけど」になる恐れがあります。

湯たんぽや電気あんかは就寝前に布団に入れ、布団を温める目的で使用するようにし、就寝時は布団から出すように心がけましょう。

2.「使い捨てカイロの使用方法を守る」

貼るタイプの使い捨てカイロは必ず衣類の上に貼り、同じ箇所に長時間あてないようにします。また、貼ったまま眠らないように注意しましょう。

さらに、貼った部分をサポーターやガードルなどで圧迫することのないように気をつけましょう。

使用部位、目的が特定されているものはきちんと守り、こたつの中や暖房器具の近くなどでは急激に温度が高くなるため使用しないようにしましょう。

3.「電気毛布を就寝時に電源OFFにする」

電源を入れて温め、就寝時には電源を切るようにして、一晩中使用しないようにしましょう。

やってはいけないこと

1.「味噌や油、アロエを塗る」

民間療法で、「やけどにはアロエが効く」という噂もありますが、こちらは行わないでください。

2.「水ぶくれを潰す」

水ぶくれになった場合は潰さないでください。雑菌が入ってしまう恐れがあり、かえって悪化してしまう可能性があります。

低温やけどになった時は

低温やけどになってしまった時は、軽症か重症か分からなくても、必ず医療機関を受診しましょう。

低温やけどは、民間療法や自己判断ではなかなか治しにくいやけどです。間違った処置をしたり、下手に放置してしまうことで、重症化したり感染症にかかってしまうこともあります。

医師に判断を仰ぎ、適切な治療を受けましょう。

おわりに

低温やけどの症状や注意点などをご説明しました。寒い季節に頼りになる湯たんぽやカイロは、使い方次第で重症になる場合があります。使い方を必ず守り、低温やけどを予防してを冬を乗り切りましょう。

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