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2020年11月27日

気がつかないうちに重症化!「低温やけど」の対処法と注意点

はじめに

カイロや湯たんぽなど、体温より少し高めの温度(44℃~50℃)のものに長時間触れ続けると、ヒリヒリしたり赤くなったりすることはありませんか?そのヒリヒリや赤みは「低温やけど」を負ってしまったせいかもしれません。症状が見た目にはわかりにくく、痛みを感じづらいことがあるので、軽症と勘違いしがちですが、普通のやけどより重症化してしまう場合もあります。
この記事では、低温やけどの症状や対処法、注意点を説明します。

低温やけどとは?特に気をつけたいのはどんな人?

それでは、まず「低温やけど」とはどのような状態なのか知りましょう。

低温やけどの症状

やけどは、皮膚がどの程度ダメージが与えられているかに応じて1~3度までの症状に分けられています。

・1度…軽い症状です。ヒリヒリとした痛みと、うっすらとした赤みが生じます。

・2度…水ぶくれが発生します。浅い場合は強い痛みや赤みがあり、深い場合は痛みがなく、赤くなったり、むらさきから白色になります。

・3度…皮膚が壊死してしまい、病院での治療に2週間以上かかってしまいます。痛みはありませんが、黒色や褐色、白色になります。

通常のやけどと低温やけどの違い

通常のやけどは、皮膚の表面に熱源が触れてしまうことで起こります。一方、低温やけどは皮膚の奥深くでじっくり進行してしまうので、通常のやけどよりも治りにくいです。

また、皮下組織が壊れてしまった場合は、手術が必要になったり、感染症にもかかりやすくなってしまうので、普通のやけどよりも重症になることが多く注意が必要です。

低温やけどの原因と注意したい人

低温やけどは、体温より少し高いくらいの熱を持つものに長時間当たり続けることが原因です。自分で温度をコントロールできなかったり、熱さを感じにくい以下のような人がなりやすいといわれているため、注意が必要です。

・皮膚の薄い高齢者
・寝返りができない乳児
・知覚や運動能力に麻痺がある方
・糖尿病などで手足の循環が悪い方
・泥酔している方
・体の感覚が鈍くなっている方

低温やけどを負ってしまったら

もし低温やけどになってしまったら、どのように対処すればいいのでしょうか。まずは自宅ですぐにできる治療法を紹介します。

すぐに常温の水道水などの流水で冷やす

少しでも早く応急処置をしましょう。自宅ですぐにできるのは、清潔な流水ですぐに冷やすこと。衣服を無理に脱がす必要はありません。脱がせない場合は、衣服の上から流水をかけて冷やします。常温の水道水などの流水を、20分ほどを目安に当てて冷やしましょう。

冷却スプレーは使わない

スポーツの時や打ち身などに使用する冷却スプレーは、やけどの治療には効果がありません。熱冷まし用のシートなども同様に適切ではありません。

水泡は破らない

水泡、水ぶくれになった場合は潰さないでください。雑菌が入ってしまう恐れがあり、かえって悪化する可能性があります。

民間療法や自己判断で済まさない

民間療法で、「やけどにはアロエが効く」という噂もありますが、こちらは行わないでください。同様に味噌や油を塗るのもやめましょう。また市販薬の軟膏なども自己判断で使用せずに、医師へ相談してから使用しましょう。

病院は何科へ行ったらいいの?

軽症か重症か分からなくても必ず医療機関を受診しましょう。何科を受診するかは以下を参考にしてください。

・皮膚科
初期治療は皮膚科へ。近くにあるなら、まず皮膚科への受診をおすすめします。

・外科、形成外科
近くに皮膚科がなければ、外科か形成外科へ。重度の場合は外科的な治療を行う場合もあります。

・小児科
お子さんの場合は小児科でも構いません。

低温やけどは、民間療法や自己判断ではなかなか治しにくいやけどです。間違った処置をしたり、下手に放置してしまうことで、重症化したり感染症にかかってしまうこともあります。まずはすぐに冷やして、早めに病院を受診しましょう。

低い温度設定でも注意したい暖房器具の使い方

低温やけどの原因になるのは、寒い日に活躍する次の3つが主に挙げられます。使用する際の注意点、適切な使い方も一緒に紹介します。

湯たんぽ・電気あんか

就寝時に湯たんぽや電気あんかが足に触れたまま眠ってしまい、翌朝水ぶくれが出来てしまうケースが多いようです。とくに足は他の部位に比べて知覚が鈍く、皮膚のすぐ下に骨があることから血管が圧迫されやすいため、身体が熱を分散できず低温やけどになりやすいのです。

厚手のタオルやゆたんぽ袋、専用カバーなどで包んでも、低温やけどになる恐れがあります。

安心な使い方

湯たんぽや電気あんかは就寝前に布団に入れ、布団を温める目的で使用するようにし、就寝時は布団から出すように心がけましょう。

使い捨てカイロ

カイロをあてた場所をガードルやサポーターなどで圧迫すると血流が押さえられてしまい、皮膚の温度が上がってやけどを引き起こしやすくなります。また、長時間の運転や座り仕事、就寝時に使用すると、カイロが同じ場所にずっとあたり続け、低温やけどのリスクが高まります。こたつの中や暖房器具の近くなどでは、急激に温度が高くなることもあります。

また、靴下用カイロを靴を履かずに使用したり、他の部位に使用したりすると、思った以上に高温になる場合があり、それが原因で低温やけどが引き起こされる場合もあります。

安心な使い方

使用部位、目的が特定されているものはきちんと守りましょう。貼るタイプの使い捨てカイロは必ず衣類の上に貼り、同じ箇所に長時間あてないようにします。また、貼ったまま眠ったり、こたつに入ったりしないように注意しましょう。

さらに、貼った部分をサポーターやガードル、ベルト、帯などで圧迫することのないように気をつけましょう。

電気毛布

就寝時に一晩中使用することにより、低温やけどを引き起こす場合があります。

安心な使い方

湯たんぽや電気あんかと同じように、寝る前に電源を入れて温めて、就寝時には電源を切るようにしましょう。就寝時に使用する際は、必ずタイマーを設定しましょう。

こたつやホットカーペットでも、つけたまま眠ってしまうと危険です。熟睡してしまいそうだなと思ったら、タイマーのセットを忘れずに。皮膚感覚が鈍く自分で温度調整できない高齢者や、熱いと伝えられない乳幼児には、周りが気をつける必要があります。

おわりに

だんだんと寒くなる季節、手軽に使える湯たんぽやカイロも使い方次第で重症になる場合があります。暖房器具を使う際には「低温やけど」に気を付けて暖かく冬を過ごしたいですね。

2020年11月27日更新
2014年2月1日作成

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