2013年11月01日
腎臓の機能低下によって起こる症状を「腎虚」といいます。「腎」は現代的にホルモン調節機能や腎臓の機能を指します。実は、様々な尿トラブルがこの「腎虚」に深くかかわっているのです。
ここでは腎虚による尿トラブルを、漢方によって改善する方法をご紹介いたします。
尿トラブルをはじめとする加齢による様々な症状は、漢方的にいう「腎」機能の低下(腎虚)によって起こります。「腎」は現代的にホルモン調節機能や腎臓の機能を指します。そのため、腎機能が衰えると、以下のような症状が現れます。
疲れやすく、根気がない
つまずきやすい
白髪・脱毛が増えた
夜に何度もトイレにおきる
足腰がだるい
トイレが近い
耳の聞こえが悪い
足が冷えやすい
小さな文字が見えにくい
皮膚がかゆい
厚生労働省の調べによると、平成21年の日本人の平均寿命が男性79.59歳、女性86.44歳と、ともに4年連続で過去最高を更新したことが分かりました。高齢化社会になるにつれて加齢に伴う症状が増えることが予想されます。
目が見えにくくなった、トイレが近くなったなど加齢に伴うからだの悩みは、年をとったから・・・といって諦めてしまいがちです。しかし、尿トラブルは日常生活に支障をきたす上、なかなか相談しづらい悩みでもあります。
漢方薬は、そんな加齢に伴う症状に適しています。
腎虚には2つのタイプがあり、それぞれによって用いる漢方薬の処方が異なります。
エネルギー不足によって体が冷えるタイプです。尿の色は透明で、量が多いことが特徴です。四肢の冷えや、頻尿・残尿感・夜間尿などの尿トラブルが症状にあります。
潤いや栄養物質の不足によって、乾燥感や熱感を持っているタイプです。尿には色があり、少量です。乾燥感やのぼせ、ほてりが症状としてあります。
八味地黄丸(はちみじおうがん)は、腎陽虚のタイプでも四肢が冷えやすいことに加え、トイレが近く、頻尿、残尿感がある方におすすめです。体を温める作用があります。
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)は、腎陽虚のタイプでも四肢が冷えやすいことに加え、下肢がむくみやすく、腰痛がある方に最適です。むくみを除き、止痛作用があります。
六味地黄丸(ろくみじおうがん)は、腎陰虚のタイプで、夜中にトイレに起きたり、疲れやすい方におすすめです。腎機能を高め、若々しいからだ作りをサポートします。
杞菊地黄丸(こきくじおうがん)は、腎陰虚のタイプで目が疲れやすく、乾燥しやすい、ほてりやのぼせがある方に最適です。目の働きを助けます。
すべての処方に「地黄」が入っており、胃部の不快感や下痢などが起こることがあります。症状が出た場合、服用を中止してください。
いかがでしたか?
今はこういった症状がなくても、年齢と共に腎機能は徐々に衰えていきます。尿トラブルをおさえながら、元気に生活したいものですよね。もし、腎機能が気になった時は、ご自分がどのタイプの腎虚なのかを調べてみるといいかもしれません。
医薬品を服用の前には添付文書を確認し、用法用量を守って正しく利用してください。
タバコをやめたい
パッチとガムはタバコの代わりにニコチンを摂取することにより禁断症状を抑えて禁煙を補助します。禁煙開始時の1日のタバコの本数が少ない場合はガムのほうが禁煙に成功しやすいと言われています。ニコチンを補充するため、ガムやパッチを使用している間はタバコを吸うことはできません。
市販のニコチン製剤を使う以外にも、健康保険の適用を受けることができる禁煙外来を使うこともできます。こちらは医師の指導・管理の下で内服薬なども使用してニコチン依存症を治療します。禁煙外来による治療はパッチやガムなどのニコチン置換療法よりも禁煙成功率が高く、どうしても禁煙に成功しない場合は医療機関で相談するようにしましょう。
また、タバコを吸うことでかなりのビタミンCが破壊され、皮ふのシミやシワが増え肌色を悪くします。
健康診断の数値が気になる
現在の身体の状態を把握し、生活習慣病の予防や早期発見のために、毎年の健康診断は欠かせません。
生活習慣病は病状が進行して初めて症状がでるものがほとんどですので、定期的な検査によって自身の身体変化を認識し、予防する必要があります。早期であれば、偏った食事や運動不足などのライフスタイルを改善することで、病状が軽快する場合があります。
検査数値をそのままにし、病状の悪化によって医師による治療が必要になってしまう前に、自分自身で気になる数値をコントロールしましょう。
入浴剤を選びたい
発汗作用のある入浴剤やリラクゼーション効果の高いアロマオイル配合タイプなど、心身ともに1日の疲れにおすすめの入浴剤をチョイス!
長時間入浴すると皮脂がはがれ落ちて皮膚のバリア機能が低下してしまいます。ぬるめのお湯で10~20分程度の入浴がおすすめです。
野菜不足が気になる
厚生労働省が提唱する「健康日本21」では、野菜は1日に350g以上とることを理想としています。野菜を摂るように意識していても、目標量を摂取することは難しく、慢性的に野菜不足の方が増えているのが現状です。野菜が足りていないと、ビタミンやミネラル、食物繊維の不足により体調不良や免疫力低下、生活習慣病を招くことがあります。この特集では栄養不足を補う、栄養素が豊富な健康食品を紹介します。足りない栄養素はこれらによって多少補うことが可能ですが、野菜を摂らなくていいわけではありません。できるだけ普段の食事から野菜の栄養素、食物繊維などを摂れるように野菜中心の生活を心がけましょう。
血糖値が気になる
糖質はブトウ糖としてカラダ中へ運ばれます。健康な方でも食後には血糖値は上がり、食後2時間程度で血糖値は正常値に下がります。糖尿病になる前の段階の方(糖尿病予備軍・隠れ糖尿病)は、食後上昇した血糖値が下がりにくくなります。このような高血糖の状態が続くことで糖尿病や、動脈硬化を引き起こす危険もありますので、食後の血糖上昇を緩やかにすることが大切です。
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