2013年11月17日
膀胱炎は、細菌感染などにより膀胱に炎症が起こり、蓄尿や排尿に支障が出てしまう病気です。
かかってしまうとつらい膀胱炎ですが、治療には漢方薬が役立つ場合があります。ここでは、膀胱炎の治療や予防するための漢方薬の選び方をご紹介いたします。
膀胱炎は、尿意の我慢や性行為などによる細菌感染や、冷えや疲労などの免疫力の低下で起こります。
細菌感染のうち80%は大腸菌が原因だといわれています。
膀胱炎の主な症状は以下の通りです。
何度もトイレに行きたくなる(1日10回以上)
排尿時に痛みがある
残尿感
尿が白くにごる、もしくは血が混じる
膀胱炎を放置すると、激しい痛みや高熱になる腎盂腎炎(じんうじんえん)になってしまう恐れがあるため、早めの処置が必要です。
腎盂腎炎は、炎症が腎臓にまでおよび、悪寒・震えを伴う発熱、腰痛、混濁尿などの症状を呈する病気です。
夏に長時間冷房の部屋で過ごすと、体を冷やし免疫機能を弱めます。さらに、夏は汗をかくことが多く尿量が少なくなりがちです。
尿は膀胱へ侵入する細菌をからだの外に排出する役割も果すため、尿量が少ないことや尿意の我慢は、細菌に感染しやすい環境を作ることになります。
よって、尿量が少ない夏は膀胱炎が起こりやすいのです。
漢方薬はOTC薬で膀胱炎治療薬として使われる唯一の薬です。膀胱炎を繰り返す人にも効果的です。
OTC薬は薬局・ドラッグストアなどで販売されている医薬品のことです。
膀胱炎の症状が出ていて、排尿痛が酷い場合に。炎症を抑える作用が強く、排尿を促すことで菌の排出を促します。
膀胱炎の症状が出ていて、頻尿・残尿感がある場合に。排尿を促すことで、菌を体の外に排出します。また膀胱粘膜を保護します。
この処方は急性期用です。長期服用は控えてください。
膀胱炎の症状がなく普段疲れやすい人に。胃腸の働きを助け、体に抵抗力をつけます。
膀胱炎の症状がなく、冷え性で貧血気味の人に。余分な水分を排出し、からだが冷えるのを防ぎます。
4~5日服用しても症状が変わらないときは、医療機関で相談するようにしましょう。
漢方薬の服用以外にも、
外陰部を清潔に保つ
トイレを我慢しない
水分を多く取る
ストレスをためない
体を冷やさない
十分な睡眠をとる
などのことを心がけて、日常生活から膀胱炎を予防することも大切です。
いかがでしたか?
膀胱炎になるだけで、日常生活が憂鬱になりますよね。膀胱炎を防ぐには普段から水分をしっかりとることが大切です。軽めの膀胱炎であれば、水分を多く取っていれば自然治癒することもあります。しかし、症状が酷くなるといけませんので、必要に応じて漢方薬でケアしてくださいね。
医薬品を服用の前には添付文書を確認し、用法用量を守って正しく利用してください。
むくみ
むくみ(浮腫)は血管の水分が血管外の細胞間に溢れ出して腫れる現象です。むくみは内臓疾患(心臓、肝臓、腎臓など)のサインであることも多いため、これらの可能性が疑われる場合には早期に医師の診察を受ける必要があります。
内臓疾患によらないむくみは水分・塩分の摂りすぎや長時間同じ姿勢でいることなどで発生します。医療用医薬品では主に利尿剤が使用されますが、一般用医薬品では漢方薬や強心剤、食品としてのお茶の利尿効果を利用するなどの対処になります。
カラダの疲れ
スポーツなどで体を動かしたときはもちろん、日々の仕事や家事、ストレスなどから生じるカラダの不調。睡眠や栄養をとり体を十分に休めれば治る症状ですが、忙しくそんな余裕もない方も多いはず。滋養強壮のお薬といっても即効性のあるもの、じっくり飲んで疲れにくいからだ作りをするものなどさまざま。自分にあった疲れ対策商品を利用して、回復の手助けをしてあげましょう。
打ち身・あざ
打ち身とは、物にぶつかったり叩かれたりなど強打することで筋肉が損傷を受けることを言います。この損傷が皮膚に近い部分で起こると、内出血が見えて青あざなどになります。主な症状は痛み・炎症・腫れなどで、一般的には余計な手は加えず安静にすることで治ります。痛みや腫れが強い場合は骨折している可能性もあるので注意が必要です。
痔疾(ぢ)対策
出血に痛み、悪化してくると外部に飛び出してくる(脱肛)など、痔というものはとにかく辛いものです。
しかも羞恥心が強く働くことから市販薬を買うことや肛門科の専門医を受診するハードルが高く悪化しやすいという特徴があります。
痔(ぢ)は日本人のおよそ3人に1人、特に20代30代に多くなっています。男性に多いイメージですが性差はほとんどないと言われており、決して特別な病気ではないのです。
対応が早ければ市販の座薬や軟膏、入浴の際の温熱療法などで比較的軽症で済むことも少なくありません。
その一方で、対応が遅れて悪化した場合には医療機関の受診が必須となり、状況によっては手術や入院を要することになってしまいます。
痔の悪化は痛みが非常に強く生活そのものに大きな影響を与えます。通販であれば顔を合わせずに市販の薬を購入し、躊躇なく初期対応に踏み出すことができます。
筋肉痛
筋肉痛は激しい運動などによって筋肉に過度の負荷がかかって破断した筋繊維が回復する際に現れます。運動の直後は筋肉が熱を持っているので冷やし、筋肉が回復期に入って痛み出したら温めて回復を促します。基本的に放置することで痛みも消失しますが、血行を促進させたりビタミンB1を摂取することで回復が早くなります。痛みが激しいときには内服の鎮痛剤を使うこともありますが、回復が遅れる傾向にあるため一般的には使用しません。
腰痛・肩痛・神経痛
腰痛や肩痛にはぎっくり腰をはじめとした急性の痛みと、冷えや長時間の緊張などが原因の慢性の痛みに分けられます。原則的に急性の痛みは冷やし、慢性の痛みは温めることで軽減できます。腫れなどの炎症は急性期の方が強いですが、急性・慢性ともに現れます。
急性の痛みに対しては発生直後は氷で冷やしたり、消炎鎮痛効果のある医薬品を使うことで症状が軽くなります。
一方、慢性の痛みは温熱療法や血行の改善、漢方薬などが治療・対策のメインとなります。
神経痛は通常保護されているはずの神経が何かに触れることでしびれや痛みを発するもので、その代表的なものがヘルニアです。神経痛は露出して傷んでしまった神経を修復しつつ、再発させないためにサポーターで補強するなどの対策が必要になります。
関節痛
関節痛には主に「変形性関節症」と「関節リウマチ」がありますが、このページでは変形性関節症に起因する関節痛のみを取り上げます。
変形性関節症は加齢や無理な運動・負荷によって関節内の軟骨が摩耗することで変形し、その結果痛みを発します。擦り減ってしまった軟骨は通常元に戻らないため、症状が軽いうちからの対応と予防が重要です。また、体重がひざ関節に与える負担というものは非常に大きいものなので、ダイエットによる体重減少も大きく寄与します。
電子機器の使用による不調
原因不明の目の疲れや渇き、頭痛、肩こりなどに悩まされていませんか?
実はその症状はパソコンやスマホ、タブレットなどの画面(VDT:ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル)を使った長時間の作業によりおこる、いわゆる『VDT症候群』かもしれません。
VDT症候群の症状は目の疲れや充血、渇きに始まり、その後悪化していくとひどい頭痛、肩こりなどを引き起こします。また、自律神経のバランスを崩し、肉体的にも精神的にも不安定になることがあるため、手遅れになる前の対策が必要です。
こちらではVDT症候群の症状を軽減する商品をご紹介いたします。
※VDT作業環境の整え方に関しては、厚生労働省の『新VDT作業ガイドライン』のポイントを参考にしてください。
デリケートゾーンのお悩み
ちょっと人には言いにくい、デリケートゾーンの悩み。 かゆみ、痛み、におい、生理、おりもの、乾き…原因も症状も様々です。 ただムレただけだったり、生理によるものであれば対応はシンプルですが、衛生状態の悪化やストレスによる膣カンジダ症となると厄介です。 今は膣カンジダ用の抗真菌剤も条件付きながら市販薬として購入することができるようになり治療へのハードルも低くなりました。 しかし複数ある膣カンジダ治療薬の特徴や微妙な違いは分かりにくく、膣錠を使うべきなのかクリームを使うべきなのかの判断も簡単ではありません。 そこで、このページでは症状ごとのお勧めの組合せを解説、少しでも早く治療を終われるようにお手伝いします。 症状がひどくなってからでは市販の薬で済ますことができなくなってしまいます。再発したと思ったら、早目に対処するようにしましょう。
妊娠中に必要な栄養素
健康な赤ちゃんを産むためには毎日の食事に気を付けて栄養バランスを整えるのが基本ですが、近年はサプリメントから葉酸やビタミン類などの必要な栄養素を摂ろうというママが増えています。
でもどんな成分をどれくらいとればいいのか、何をとってはいけないのか、よくわからない方も少なくないはず。
そんなママのために妊娠初期から出産まで、赤ちゃんとママに必要な成分を摂取できる商品を集めました。
これからママになる女性だけでなく、パパになる男性も是非ごらんください。
更年期
更年期障害とは、卵巣機能の低下に伴うホルモンバランスの崩れがもたらす様々な症状のことを指します。年齢としては40代~50代といわれていますが、個人差もあります。ホルモンバランスの崩壊が原因なのでホルモン補充療法で改善しますが、副作用に乳がんなどがあるので、主に漢方薬による対症療法がとられるケースが多くなります。
生理痛
肥大した子宮内膜が着床せずに排出されるのが生理で、その際に生じる痛みが生理痛です。生理の際には子宮を収縮させて内膜を排出するのですが、この収縮させる伝達物質がプロスタグランジン(PG)です。PGの量は個人差があり、このPGの量が多い人は子宮の収縮が強く、痛みも強くなる傾向があります。またPGは痛みを司る物質でもあるため、PGが発生するということ自体が痛みの原因にもなっています。生理痛の緩和にはPGの発生を抑える痛み止めや漢方薬が使用されます。
あまりに強い生理痛には子宮内膜症などの重い病気が隠れていることがあります。「いくらなんでも痛すぎる」ときは医師の診察を受けましょう。
不眠・イライラ
昼夜のリズムが崩れやすかったり精神的ストレスなどにより、不眠や神経症を抱えている人は少なくありません。睡眠補助剤としてドリエルや漢方薬などが発売されていますが、これらは環境の変化やストレスに一時的に対応するものです。入浴でしっかり体を温めるなど、生活習慣の改善も並行して実施しましょう。
季節性うつ病
夏が終わり秋になり、過ごしやすくなるとともに日が短くなりだす頃。
なんとなく鬱々として気分が晴れない、落ち込むような感覚になるという方がいます。
これは決して気のせいなどではなく、季節性感情障害(SAD)という病気からくる症状です。
季節の変わり目、特に日照時間が短くなる秋や冬に多く見られることから「季節性うつ」「冬季うつ」「ウインター・ブルー」など様々な呼ばれ方があります。(ここでは「季節性うつ病」で統一します)
季節性うつ病はその名の通り季節によって症状が出る「周期性」と言えるものがあります。
国や地域によって特徴がありますが、多くの国においては日照時間が短くなる10月~11月に発症し、日照時間が長くなる3月頃に回復する、といった具合で、これを毎年繰り返します。
その症状の度合いによっては抗うつ剤の使用などの対応が必要なケースもありますが、基本的には生活習慣の注意によって症状の改善・軽減を図ることができます。
しかし忙しい現代において生活習慣を変えるというのは簡単なことではありません。
そこで季節性うつ病の治療の一環として、冷え性などの二次的な症状に漢方薬を使ってみるということから始めるのはいかがでしょうか。
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