2021年07月26日
便秘や軟便などおなかの不調全般に効くイメージのある整腸剤ですが、症状や目的別にさまざまな商品が出ています。ここでは、整腸剤の種類と選び方を紹介しますので、自分のおなかの悩みにあった商品を見つけるヒントにしてくださいね。
おなかの中には腸内細菌があり、私たちの体に有益な「善玉菌」と、有害な「悪玉菌」、そのどちらにも属さない日和見菌に大きく分けられます。ストレスや不摂生などさまざまな要因から、これらの腸内細菌のバランスが崩れると便秘や下痢などの不調が現れます。
整腸剤は、腸内に対して善玉菌を補って悪玉菌を減らすように働きかけ、腸内細菌のバランスを整える薬です。崩れた腸内細菌のバランスを元に戻すことを目的としているため、便秘と下痢、どちらの症状の時にも使用することができます。
ただし整腸剤は穏やかな効き目が特徴なので、症状をすぐに改善したい時には、便秘薬や下痢止めを選びましょう。整腸剤は、腸の調子を正常な状態へと戻してくれるため、便秘薬や下痢止めと併用して飲むのも良いでしょう。
次に、整腸剤の種類を確認しましょう。整腸剤は、以下のような種類に大きく分かれています。
腸内環境を整えて健全な状態の維持を目的とした整腸剤。善玉菌と悪玉菌のバランスを整える、乳酸菌やビフィズス菌、納豆菌などが配合され、腸を正常な状態に近づけてくれます。不調になった時だけではなく、継続的に服用できるものもあります。
胃もたれした時の消化を助けることで、腸への負担を軽減するタイプの整腸剤。消化を促す成分とあわせて、腸内細菌(善玉菌)の働きを助ける成分を加えたものなどもあります。
おなかのハリや膨満感の解消をサポートする整腸剤もあります。腸内細菌のバランスを整える乳酸菌やビフィズス菌とあわせて、腸内にたまったガスの気泡をつぶして、おなかのハリを改善する消泡剤が配合されています。
善玉菌を増やして腸内環境を整える目的から、継続的に飲む機会も多い整腸剤は、自分の目的に合ったタイプはもちろんですが、飲みやすいものを選ぶと良いでしょう。外で飲む機会が多い人は、水がなくても口の中で噛み砕いて服用できるチュアブル錠剤もあります。種類によって一度に服用する錠剤の数もさまざまなので、用法・用量を確認してから購入しましょう。
実際、整腸剤を選ぶ時はどんな成分が配合されている商品を選ぶといいのでしょうか。おなかの症状、お悩み別に整腸剤を選ぶポイントを紹介していきます。
ストレスなどで腸の機能が低下すると、腸に溜まったガスを排出できずにおなかが張った感じがします。加えて便秘の場合、食べた物が腸内に長く滞留することで腐敗発酵してガスを発生させ、そのガスが腸にとどまって腹部膨満感を引き起こします。そういった方は、適度な運動や適切な便秘薬を使うなどして、まずは便秘を解消することが先決です。そしてリラックスできる時間を過ごして、ストレス解消にも心がけましょう。
整腸剤としては、乳酸菌やビフィズス菌、消泡剤、健胃薬などが配合されているタイプが良いでしょう。
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腸内の悪玉菌が増えると、たんぱく質を腐敗させ、臭いニオイの元になります。そういった方は、肉などのたんぱく質を食べる回数を減らし、食物繊維が豊富な食事をとるよう心がけます。また、悪玉菌が増えないように、日頃から整腸剤で腸内環境を整えることが重要です。
整腸剤としては、乳酸菌や納豆菌などが配合されているタイプが良いでしょう。
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おなかの調子が優れない原因に、胃の不調が考えられる場合があります。食欲不振や胃もたれを感じる時は胃の働きが弱っている時なので、胃に負担をかけないような食事に切り替えましょう。ラーメンや揚げ物、辛い物、冷たい物などを避けて、野菜も茹でて消化しやすくします。少しの食事でも消化不良をおこしたり、おなかの調子が悪くなったりしてしまう時は、食べ物の消化吸収がうまくできずに、栄養が不足してしまっている場合も。そういった方は、体全体の回復が必要になってきます。ゆっくり休養を取り、食後すぐに仕事をしたり外出したりせずに、消化の時間を設けましょう。ストレスや暴飲暴食が原因となっている場合もありますが、病気のサインの可能性もあります。慢性的に続く場合は病院を受診しましょう。
整腸剤としては、健胃薬が配合されているタイプが良いでしょう。
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腸は自律神経に支配されていますが、ストレスが多い生活ではその自律神経が乱れやすく、腸の活動を制御できにくくなります。そういった方は、まずストレス解消方法を見つけましょう。そして、睡眠を十分にとることが自律神経を正常に保つために重要となります。下痢がひどい時には、下痢止めを併用するのも良いでしょう。
整腸剤としては、乳酸菌や納豆菌などが配合されているタイプが良いでしょう。
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「クラシエ」漢方桂枝加芍薬湯エキス顆粒 1.0g×24包 [第2類医薬品]
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下痢止め
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整腸剤は、生後3ヵ月以上の赤ちゃんの頃から飲めるものもあり、子どもが服用できる商品もたくさんあります。学生はテスト前などに緊張するとおなかの調子が悪くなったり、便秘や下痢を気にして通学に不安を感じたりすることも。継続的に飲める整腸剤で、腸内細菌のバランスを整えて便通を安定させておくと良いでしょう。
「繰り返すお腹の不調…過敏性腸症候群のツライ症状を改善する方法」の記事はこちら
腸内細菌のバランスを整えて便秘・下痢を改善させる整腸剤は、種類によって消化を助けたり、おなかのハリの解消をサポートしたりする成分などを含んでいます。自分に合った整腸剤を選ぶことが、おなかをすっきりさせる近道です。普段の食事や生活リズムも一緒に整えていきましょう。
2021年7月26日更新
2019年9月19日更新
2013年4月1日作成
不眠・イライラ
昼夜のリズムが崩れやすかったり精神的ストレスなどにより、不眠や神経症を抱えている人は少なくありません。睡眠補助剤としてドリエルや漢方薬などが発売されていますが、これらは環境の変化やストレスに一時的に対応するものです。入浴でしっかり体を温めるなど、生活習慣の改善も並行して実施しましょう。
季節性うつ病
夏が終わり秋になり、過ごしやすくなるとともに日が短くなりだす頃。
なんとなく鬱々として気分が晴れない、落ち込むような感覚になるという方がいます。
これは決して気のせいなどではなく、季節性感情障害(SAD)という病気からくる症状です。
季節の変わり目、特に日照時間が短くなる秋や冬に多く見られることから「季節性うつ」「冬季うつ」「ウインター・ブルー」など様々な呼ばれ方があります。(ここでは「季節性うつ病」で統一します)
季節性うつ病はその名の通り季節によって症状が出る「周期性」と言えるものがあります。
国や地域によって特徴がありますが、多くの国においては日照時間が短くなる10月~11月に発症し、日照時間が長くなる3月頃に回復する、といった具合で、これを毎年繰り返します。
その症状の度合いによっては抗うつ剤の使用などの対応が必要なケースもありますが、基本的には生活習慣の注意によって症状の改善・軽減を図ることができます。
しかし忙しい現代において生活習慣を変えるというのは簡単なことではありません。
そこで季節性うつ病の治療の一環として、冷え性などの二次的な症状に漢方薬を使ってみるということから始めるのはいかがでしょうか。
血糖値が気になる
糖質はブトウ糖としてカラダ中へ運ばれます。健康な方でも食後には血糖値は上がり、食後2時間程度で血糖値は正常値に下がります。糖尿病になる前の段階の方(糖尿病予備軍・隠れ糖尿病)は、食後上昇した血糖値が下がりにくくなります。このような高血糖の状態が続くことで糖尿病や、動脈硬化を引き起こす危険もありますので、食後の血糖上昇を緩やかにすることが大切です。
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