2022年03月29日
その名の通り、お湯だけで行うシャンプー「湯シャン」は、頭皮トラブルの改善にも役立つとして注目を集めています。しかし、シャンプーを使わない洗髪と聞くと本当に汚れが落ちるのか、ニオイは大丈夫なのか気になりますよね。このページではそんな疑問を解決しながら、始める際のステップも紹介していきます。
毎日のルーティンとして何気なくシャンプーをしている人も多いと思いますが、実はシャンプーの強い洗浄力や泡立てる際の摩擦によって、髪の毛や頭皮を傷つけている可能性もあるのです。それらのダメージを防ぐために考えられたのが、シャンプーや石鹸などの洗髪剤を使わず、お湯だけで洗う「湯シャン」。「ノープー(ノーシャンプー)」とも呼ばれ、美容意識の高い人の間でも注目されている洗髪方法で、次のような効果が期待されています。
シャンプーによって本来必要な頭皮の皮脂まで落としてしまい、頭皮が乾燥気味になっていることがあります。顔や身体と同じように洗ったあとの保湿も大切ですが、洗い過ぎないようにすることも乾燥対策になります。湯シャンは、この洗い過ぎを防ぐことができる洗髪方法です。湯シャンを取り入れることで、うるおいが保持できて乾燥が緩和され、乾燥によって起こるフケの改善も期待できます。頭皮だけはなく、髪全体に本来のツヤが出てくるとも言われています。
頭皮が乾燥すると、乾燥を抑えようと皮脂分泌が促されます。皮脂が過剰に分泌されると頭皮や髪のべたつきが気になる状態に。べたついているからと洗浄力の強いシャンプーを使えば、さらに乾燥が進んで皮脂分泌が活発になります。その悪循環を止めるために、シャンプーを使用しない湯シャンを取り入れるのもひとつの方法です。湯シャンによって皮脂分泌のバランスが整うと、皮脂の過剰分泌によって起こるフケや頭皮ニキビなどのトラブルの改善も期待できます。
乾燥肌やアトピー体質の方はシャンプーの洗浄成分が肌への刺激となって、洗髪後にかゆみなどトラブルが発生するケースもあります。ひどくなると湿疹が出るほど悪化してしまいます。湯シャンは、それらの要因を取り除き、肌トラブルの改善にもつながります。
良い効果がたくさんある湯シャン、「お湯だけでいいのなら簡単だしやってみよう」と思った人はちょっとストップ!間違った方法で始めてしまうとニオイが気になったり、逆に頭皮にニキビなどができたり、トラブルが起こってしまうこともあります。また、もともとの体質によって湯シャンが合わない人もいます。自分に湯シャンが向いているのかチェックして、正しい洗髪方法で始めることが大切です。
・乾燥しやすい人
シャンプーによる乾燥を防げるため、乾燥肌の人や髪が乾燥気味の人は湯シャンに向いていると言えます。
・乾燥性のフケが気になる人
白くパラパラとしたフケが出ている人は、頭皮の乾燥が進んでいるかもしれません。シャンプーを控えることで乾燥性のフケを改善できる可能性があります。
・頭皮トラブルが続いている人
かゆみや湿疹、赤みなど頭皮トラブルが続いている人は、シャンプーが合っていないケースがあります。シャンプーの使用を控えて、肌本来のバリア機能を正常化することでトラブルが抑えられるかもしれません。炎症がひどい人は自己判断せずに皮膚科などで相談してから湯シャンを行いましょう。
・抜け毛が気になる人
乾燥や合わないシャンプーによる刺激、かゆみなどの頭皮トラブルが、抜け毛につながっているケースもあります。湯シャンでそれらが改善されると、抜け毛も抑えられる可能性があります。
・体質的に皮脂が多い人
乾燥によって皮脂の過剰分泌が起きているのではなく、もともとの体質的に皮脂の分泌が多い人は湯シャンでは皮脂を落とし切れないので、無理に行わないほうがいいでしょう。
・整髪料を使っている人
湯シャンでは整髪料は落とし切れません。残った整髪料は頭皮トラブルにつながるので、ワックスなどを使用した日は通常のシャンプーを行ったほうがいいでしょう。
<その1>ニオイや炎症
シャンプーを使って洗ったときと比べるとお湯だけでは洗浄力は劣ります。そのため、もともと皮脂の分泌量が多い方は、皮脂が洗い落とせずニオイやべたつきが残ってしまいます。お湯だけでは毛穴に詰まった皮脂が落とせない脂性肌の場合、炎症などが起こることもあります。合っていないと思ったときは湯シャンを続けないようにしましょう。
<その2>髪のパサつき、枝毛
多くのシャンプーには髪にツヤを感じさせてくれるコーティング剤が入っています。そのため湯シャンに切り替えると、ツヤ成分が補えなくなってパサついたり、指通りの悪さを感じるかもしれません。特に髪の長い方は絡まりやすくなることがあります。また通常シャンプーに入っている補修成分による効果が得られなくなるため、枝毛や切れ毛が増えてしまうケースもあります。
<その3>時間がかかる
湯シャンは即効性があるわけではありません。洗い過ぎによる頭皮の乾燥は2~3日の湯シャンで効果を感じられるかもしれませんが、頭皮の皮脂バランスが変化するまでには時間がかかります。通常のシャンプーと交互に湯シャンを行うなど、様子を見ながら長く続けていく必要があります。早い人で半年、長くて3年かかるとも言われています。
また、慣れるまでは洗う時間もかかります。シャンプーをしないので、洗髪時間の短縮になると考える人もいるかもしれませんが、シャンプーを使わない分、お湯でしっかりと洗わなくてはなりません。通常のシャンプーで洗う時よりも時間がかかると思ったほうがいいでしょう。
体質に合わせて、徐々に切り替えていくようにしましょう。いきなり毎日替えると頭皮の皮脂が落とし切れず、ニオイの原因になってしまいます。週に1~2日、整髪料を使っていない休日やリモートワークの日を湯シャンにして、シャンプーをしないことに頭皮を慣らしていきます。そして徐々に湯シャンの日を増やして、ゆっくり切り替えていきましょう。1日置きが合っていると思ったら、無理に毎日湯シャンをせずに、自分のペースで続けていくのもいいでしょう。
髪を濡らす前に必ずブラッシングをしましょう。髪に付着したほこりを落とし、毛先のもつれをほどきます。頭皮を傷つけないように優しく当てながら、頭皮から毛先まで何度も念入りにとかしておきます。このひと手間は湯シャンの大切なステップです。
お湯は熱すぎると乾燥を進めてしまい、低すぎると皮脂が落としにくくなるため、38~40度が適温です。乾燥肌や敏感肌の人は38度くらいの温度がいいでしょう。先にお風呂に入って体を温めておくと、皮脂が浮き上がりやすくなります。
髪全体を濡らしたらシャワーヘッドを片手に持って地肌に近づけ 、もう片方の手で頭皮を撫でて汚れを落します。頭皮全体にシャワーを当て終わったら、頭全体に湯が当たる位置にシャワーヘッドを設置して、お湯を浴びながら頭皮をマッサージしていきます。ごしごしと動かすと髪が絡んでしまうので、指の腹を使って押し込むようにマッサージしていきます。生え際からつむじに向かって、洗い残すところがないようにしっかり指を動かしましょう。
頭皮のニオイや髪の乾燥を抑えるためにも、洗ったあとのドライヤーは重要です。タオルでしっかり水分を取ったら、すぐにドライヤーで乾かします。頭皮に湿り気が残った状態のまま放置しないように、髪だけではなく頭皮までしっかり乾かします。
湯シャン時のトリートメント使用
髪の傷みや乾燥などが気になる場合はトリートメントを使用するのもよいでしょう。ただし、頭皮についてしまうと毛穴づまりなどが原因でニオイやかゆみなどのトラブルを招く可能性がありますので、使用時には頭皮につかないように注意が必要です。
シャワーが活躍する湯シャンは、シャワーヘッドにこだわってみるのもいいのではないでしょうか。例えば、塩素除去の効果が期待できるシャワーヘッド。水道水に含まれる残留塩素は、肌や髪の乾燥の原因のひとつとも考えられています。敏感肌や乾燥肌の対策として取り入れてみるのもいいでしょう。
また毛穴の汚れを落しやすくする、細かな気泡が出るシャワーヘッドもあります。長い時間シャワーヘッドを持つので、軽いヘッドを選ぶのも、快適に湯シャンを続けるポイントです。
「頭皮の改善のためにがんばるぞ!」と意気込んで始めるのもいいですが、「今日は運動もしなかったしあまり汚れていないから」といったふうに気楽にできるのも湯シャンのいいところです。自分に合うのかを試しながら、正しいステップで始めてみましょう。
やけど・日焼け治療
やけどにはI度~III度までの段階がありますが、II度以上のやけどでは医師による処置や治療が必要になります。
一般的な日焼けは1度のやけどに分類され、きちんと対応しないと広範囲の軽いやけどになってしまいます。
しかしやけどの重症度は深さと広さで決まるので、日焼けであっても全身に及ぶようなものは広い範囲で皮膚機能が低下するため注意が必要です。
やけどの処置はまず冷やすのが鉄則で、最低でも5分以上は流水で冷やしましょう。氷を使う場合は直接当たらないようにタオルで包むなど工夫が必要です。
この場合も広範囲の日焼けは注意が必要で、全身を流水で冷やすとなると体温の低下などにもつながるため、やはり注意が必要です。
やけどの重症度の見分け方ですが、ピリピリとした痛みが強く続き、水膨れを伴うケースはII度と考えましょう。
II度やけどにはさらに浅達性と深達性があり、深達性は治るのに時間がかかります。
この浅達性と深達性は見分けるのが非常に難しいのですが、治癒後の痕の残り方などが大きく違ってきます。
やけどをした場合は流水で冷やす初期対応を行いつつ、水ぶくれができるなどII度以上のやけどが疑われる場合には早めに医療機関を受診し、早期の治療を始めるようにしましょう。
市販の薬などで対応できるのは軽度のやけどであるI度のものくらいに考え、少しでも不安があるようであれば医師に診てもらうくらいの方が安全です。
ハンドクリームを選びたい
気温が下がって乾燥が進むと気になってくる「かゆみ」や「赤み」「ひび割れ」などの手荒れ。
もともと手には皮脂を分泌する皮脂腺がほとんどなく、カラダの他の部分に比べると肌表面の角質層がダメージを受けやすい状態になっています。特に冬場は空気が乾燥している事に加え、皮膚の新陳代謝が低下しているため、さらにバリア機能が弱くなっています。また、水仕事や過剰な手洗いなどがバリア機能を奪う原因となることもあります。
ハンドクリームは皮脂分を補い手を保護したり、炎症やかゆみを抑えるものもありますので、適切に使うことで症状を予防・改善できます。しっかりとしたハンドケアをおこない、美しい手を目指しましょう。
乾燥肌
乾燥肌といえば秋冬の悩みでしたが、最近は1年を通じて乾燥肌に悩む方が増えています。乾燥肌は、皮脂分泌量の低下により角質の水分含有量が低下している状態です。皮ふの水分は、発汗、皮ふや呼気からの蒸発(不感蒸泄(ふかんじょうせつ)といいます)で減少し、体の内側または大気中の水分により供給されます。皮ふの保湿は皮脂、天然保湿因子(NMF)によって保たれています。ところがさまざまな要因で保湿バランスが崩れ、わずかな刺激で様々な症状を招きます。
水虫
水虫と言えば革靴を長時間履く機会が多い男性に多いものと見られていましたが、白癬菌そのものは自然界にごく普通に存在し、通気性の悪い環境にあれば性別に関係なく感染・発症します。感染した皮ふと接触することでも感染が広がるので、家族に水虫の方がいる場合は足ふきマットなどは共用しないようにしましょう。外用薬などで症状が治まってきても白癬菌は角質内にとどまっているので、皮ふが完全に入れ替わるまで1カ月以上は根気よく治療を続ける必要があります。
湿疹・虫刺され・あせも
湿疹や皮膚炎に伴う痒みの薬には非ステロイドのかゆみ止め、ステロイドのかゆみ止め、ステロイドと化のう止めの配合剤に大別されます。傷やジュクジュクしている部分にはステロイド単独では使用できないため注意が必要です。基本的には対症療法であり、金属との接触やストレスなどが原因であればその原因を特定して治療する必要があります。アトピー性皮膚炎や抗真菌薬が必要な湿疹もあるので、なかなか治らない場合は医療機関で相談しましょう。あせもは原因さえ知ってしまえば予防するのはそんなに難しくありません。かゆみ止めの薬といっても様々です。なんとなく適当に使うのではなく、原因や症状に合わせて適切なものを選びましょう。
肌荒れ・ニキビ
ニキビは乾いた皮脂や角質が毛穴にたまることで発生し、アクネ菌が増殖することで赤くなります。
治療や予防にはアクネ菌に対する殺菌や、皮脂を除去するなど毛穴を清潔に保つことが効果的です。
また、発生の原因は衛生面だけでなく、睡眠不足や過労、便秘などにより肌環境が悪化することで発生しやすくなるとも言われています。
清潔にするだけでなく、ビタミン剤や漢方薬なども併用することで治療効果・予防効果の上昇が期待できます。
しっかり洗って予防、できてしまったら塗り薬でケア、肌荒れ予防にはビタミンや漢方の飲み薬。といった具合に、組み合わせてしっかりとケアしましょう。
シミをつくりたくない
紫外線にさらされた肌は大きなダメージを受けています。紫外線はしみやシワ、たるみの原因になるため、早期の保湿・美白ケアが必須です。医薬品やサプリメントによって内側からもケアすることで、透明感のある肌を保ちましょう。
ボディケア商品を選びたい
うるおいに満ちたきれいな肌を保つだけでなく、ドライスキンで悩まれている方や乾燥しがちな冬のお肌には必須のボディケア商品。
乾燥をそのままにしておくとお肌のバリア機能が低下し、少しの刺激でも肌荒れが起きたり炎症やかゆみなどの症状がでてしまうことがあります。
こちらの特集ではローションやミルク、クリーム、オイルなどの剤形別での使い分け方法と、医薬品の治療用ボディケアをご紹介します。自分の状態にあったぴったりのボディケア商品を探してみましょう。
体臭が気になる
知らず知らずのうちに周りを戸惑わせてしまう体のニオイ。仮に気づいていても抑えることが難しく、とても悩ましい問題です。特に無臭が好まれる日本では敏感に察知されてしまいます。
ニオイの原因を解決するには食生活や習慣を継続して見直すなど根気がいりますが、その前に医療機関に相談して皮膚や内臓などの「ニオイの原因」を突き止めましょう。
紫外線から肌を守りたい
紫外線を多く浴びるとしみやシワ、たるみといった肌の老化が進んでしまいます。日差しの強い真夏が紫外線量が一番多いと思われがちですが、実は3月ごろから徐々に強くなり、5月にはピークを迎えるため、春先からの早期対策が必要です。紫外線とは何か?SPF値、PA値とは何か?効果的な日焼け止めの塗り方は?など、紫外線の知識を少しずつ学びながら、ぴったりの日焼け止めを見つけましょう。
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