お役立ち情報

2020年02月29日

春になると肌荒れが…繰り返す不調は「季節性敏感肌」かも?

はじめに

季節の変わり目は肌もゆらぎがち。特に春先はその傾向が強く、「メイクもうまくのらなくなる…」と嘆く人も少なくないでしょう。実は春は肌が荒れる要素が多く、それに反応してしまう人は「季節性敏感肌」なのかもしれません。ここでは春特有の肌荒れについて、原因や対処法などを探っていきます。

春先の肌荒れの要因はまず花粉!

春はいわずと知れたスギ・ヒノキ花粉シーズン。
その弊害はくしゃみ、鼻水、目のかゆみなどが一般的ですが、肌荒れを引き起こすこともしばしばです。肌に大量の花粉が付着すると、人によってはかゆみや赤味、湿疹が出たりするのです。これは「花粉皮膚炎」とも呼ばれる疾患で、冬の乾燥でバリア機能が弱った肌の内部に、花粉が忍び込むことで発症します。肌は本来、バリア機能を持っており、多少の異物なら弾き返すことができます。ところが肌表面の水分量が減ると、肌の細胞もしぼんでいわゆる「地割れ」が発生。細胞の端々に隙間ができ、そこから異物の侵入を許すようになってしまうのです。その結果、肌がアレルギー反応を起こし、かゆみ、赤味、湿疹などが現れるというわけです。特に肌の薄い目の周りや首元などは、花粉皮膚炎の症状が出やすいといわれています。特定の季節に肌荒れが続くようなら、花粉皮膚炎かもしれません。皮膚科医の診断を仰いでみてください。

花粉皮膚炎の特徴

好発部位/頬、目の周囲、首元など
症状/肌にかゆみや赤み、蕁麻疹に似た湿疹などが出る

まだある!春の肌荒れを招くもの

肌の大敵は花粉だけではありません。以下のような“刺激物”も、肌にダメージを与えるので要注意。

PM2.5

粒子状のごく小さな大気汚染物質をPM2.5と呼びます。これらは通年、風に舞っていますが、日本で最も観測値が高くなるのは春。この時期は偏西風の影響で、中国大陸から黄砂や噴煙などが飛来するため、大気中のPM2.5濃度が高くなると考えられています。目には見えないこうした粒子も、肌を刺激するので注意が必要です。

紫外線

春になると日が長くなり、陽射しもどんどん強まります。冬場の感覚でUVケアをせずにいて、うっかり日焼けをしてしまうことは春の「あるある」。紫外線のダメージを受けると、肌はトラブルを起こしやすくなります。

汗や皮脂

ポカポカ陽気が増えてくると、汗や皮脂の分泌も多くなります。これらを放ったままにしておくと、ニキビなどの原因になりかねません。

寒暖差

昼間は汗ばみ、朝晩は凍えるなど、春は寒暖差が激しい季節。不安定な天候も肌を疲れさせ、バリア機能の低下を招きます。

新生活ストレス

日本は春に年度を切り替えます。新生活をスタートさせる人も多いでしょうが、生物にとって環境の変化はストレスの元。精神的負担から肌の調子が落ちるといったケースもあります。

よく噛んで食べる

満腹の信号が脳に伝わるまでには、およそ15~20分かかります。早食いをせず、ゆっくり時間をかけて食べるようにすれば、少量でも満腹感が得られます。パーティーではおしゃべりも楽しみつつ、のんびり箸を進めてください。

肌荒れを防ぐための基本の心得

慢性化しがちな肌荒れですが、生活習慣などを改めれば、予防することも可能です。スキンケアも見直して、厄介な時期を乗り切りましょう。

花粉対策を徹底する

外出時にはマスクや眼鏡、帽子などを着用し、なるべく花粉に触れないようにすることが大切です。デコルテも広く開けるのは夏まで待ち、スカーフなどで首元をガードしておくこと。

基礎化粧品を低刺激タイプに変える

肌が弱っているときは、ちょっとした刺激にも過剰に反応しがち。毎日のスキンケアアイテムも低刺激タイプに切り換えましょう。

たっぷりの泡でやさしく洗顔

清潔第一とはいえ、肌をゴシゴシこすって洗うのはNGです。洗顔料をしっかりと泡立て、手指ではなく、泡で顔をなでるように洗うのがベスト。クレンジングも拭き取りタイプは避け、ミルクタイプやオイルタイプを選んだ方が無難です。また、過度な洗顔は肌のうるおいを奪ってしまうので、朝晩2回程度にとどめてください。

保湿をしっかり

肌のバリア機能を保つために、洗顔後はすぐに化粧水などでうるおいをチャージ。さらにクリームを塗って肌にふたをすると、保湿力が高まります。

日焼け止めなどで紫外線を防ぐ

UVカットはスキンケアの基本中の基本。日焼け止めは季節を問わず塗るべきですが、肌が敏感に傾いているときは、刺激の少ない「紫外線吸収剤不使用」のものを選びましょう。帽子や日傘、ストールなどで、物理的に陽射しを遮るのも有効です。

タンパク質や緑黄色野菜を積極的に摂る

栄養バランスに気を配るのはもちろん、この時期は美肌メニューを意識したいもの。あらゆる細胞の材料となるタンパク質や、肌や粘膜の健康を保つビタミンA(緑黄色野菜に多く含有)などをたっぷり摂りましょう。

ストレスをため込まない

日々の生活の中で感じるストレスは、その日のうちにリセットしてしまうのが理想です。ゆったりした音楽を聴いてくつろぐなど、自分なりのストレス解消法を見つけてください。

睡眠時間を確保

肌のターンオーバーを促すには、良質の睡眠が不可欠です。スマホに夢中になってつい夜更かし…といったことは控えめに。

おわりに

ひと冬超えた後の肌は、乾燥気味でデリケート。花粉や紫外線といった見えない刺激にも、敏感に反応してしまいます。この時期は肌の露出をなるべく避け、保湿もしっかり行うことを心がけてください。また、春に限ったことではありませんが、ホコリやカビ、ダニなども肌荒れの原因になります。すこやかな肌を保つためにも、こまめな掃除をお忘れなく。

あわせて読まれている記事

  • やけど・日焼け治療

    やけど・日焼け治療

    やけどにはI度~III度までの段階がありますが、II度以上のやけどでは医師による処置や治療が必要になります。
    一般的な日焼けは1度のやけどに分類され、きちんと対応しないと広範囲の軽いやけどになってしまいます。
    しかしやけどの重症度は深さと広さで決まるので、日焼けであっても全身に及ぶようなものは広い範囲で皮膚機能が低下するため注意が必要です。
    やけどの処置はまず冷やすのが鉄則で、最低でも5分以上は流水で冷やしましょう。氷を使う場合は直接当たらないようにタオルで包むなど工夫が必要です。
    この場合も広範囲の日焼けは注意が必要で、全身を流水で冷やすとなると体温の低下などにもつながるため、やはり注意が必要です。
    やけどの重症度の見分け方ですが、ピリピリとした痛みが強く続き、水膨れを伴うケースはII度と考えましょう。
    II度やけどにはさらに浅達性と深達性があり、深達性は治るのに時間がかかります。
    この浅達性と深達性は見分けるのが非常に難しいのですが、治癒後の痕の残り方などが大きく違ってきます。
    やけどをした場合は流水で冷やす初期対応を行いつつ、水ぶくれができるなどII度以上のやけどが疑われる場合には早めに医療機関を受診し、早期の治療を始めるようにしましょう。
    市販の薬などで対応できるのは軽度のやけどであるI度のものくらいに考え、少しでも不安があるようであれば医師に診てもらうくらいの方が安全です。

  • ハンドクリームを選びたい

    ハンドクリームを選びたい

    気温が下がって乾燥が進むと気になってくる「かゆみ」や「赤み」「ひび割れ」などの手荒れ。

    もともと手には皮脂を分泌する皮脂腺がほとんどなく、カラダの他の部分に比べると肌表面の角質層がダメージを受けやすい状態になっています。特に冬場は空気が乾燥している事に加え、皮膚の新陳代謝が低下しているため、さらにバリア機能が弱くなっています。また、水仕事や過剰な手洗いなどがバリア機能を奪う原因となることもあります。

    ハンドクリームは皮脂分を補い手を保護したり、炎症やかゆみを抑えるものもありますので、適切に使うことで症状を予防・改善できます。しっかりとしたハンドケアをおこない、美しい手を目指しましょう。

  • 乾燥肌

    乾燥肌

    乾燥肌といえば秋冬の悩みでしたが、最近は1年を通じて乾燥肌に悩む方が増えています。乾燥肌は、皮脂分泌量の低下により角質の水分含有量が低下している状態です。皮ふの水分は、発汗、皮ふや呼気からの蒸発(不感蒸泄(ふかんじょうせつ)といいます)で減少し、体の内側または大気中の水分により供給されます。皮ふの保湿は皮脂、天然保湿因子(NMF)によって保たれています。ところがさまざまな要因で保湿バランスが崩れ、わずかな刺激で様々な症状を招きます。

  • 水虫

    水虫

    水虫と言えば革靴を長時間履く機会が多い男性に多いものと見られていましたが、白癬菌そのものは自然界にごく普通に存在し、通気性の悪い環境にあれば性別に関係なく感染・発症します。感染した皮ふと接触することでも感染が広がるので、家族に水虫の方がいる場合は足ふきマットなどは共用しないようにしましょう。外用薬などで症状が治まってきても白癬菌は角質内にとどまっているので、皮ふが完全に入れ替わるまで1カ月以上は根気よく治療を続ける必要があります。

  • 湿疹・虫刺され・あせも

    湿疹・虫刺され・あせも

    湿疹や皮膚炎に伴う痒みの薬には非ステロイドのかゆみ止め、ステロイドのかゆみ止め、ステロイドと化のう止めの配合剤に大別されます。傷やジュクジュクしている部分にはステロイド単独では使用できないため注意が必要です。基本的には対症療法であり、金属との接触やストレスなどが原因であればその原因を特定して治療する必要があります。アトピー性皮膚炎や抗真菌薬が必要な湿疹もあるので、なかなか治らない場合は医療機関で相談しましょう。あせもは原因さえ知ってしまえば予防するのはそんなに難しくありません。かゆみ止めの薬といっても様々です。なんとなく適当に使うのではなく、原因や症状に合わせて適切なものを選びましょう。

  • 肌荒れ・ニキビ

    肌荒れ・ニキビ

    ニキビは乾いた皮脂や角質が毛穴にたまることで発生し、アクネ菌が増殖することで赤くなります。
    治療や予防にはアクネ菌に対する殺菌や、皮脂を除去するなど毛穴を清潔に保つことが効果的です。
    また、発生の原因は衛生面だけでなく、睡眠不足や過労、便秘などにより肌環境が悪化することで発生しやすくなるとも言われています。
    清潔にするだけでなく、ビタミン剤や漢方薬なども併用することで治療効果・予防効果の上昇が期待できます。
    しっかり洗って予防、できてしまったら塗り薬でケア、肌荒れ予防にはビタミンや漢方の飲み薬。といった具合に、組み合わせてしっかりとケアしましょう。

  •  熱中症を予防したい

    熱中症を予防したい

    熱中症とは、高温環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウム)などのバランスが崩れたり、体内の調整機能がうまく働かないことによる障害のことをいいます。近年、家庭で発生する高齢者の熱中症が増えており、高齢者では住宅での発生が半数を超えています。熱中症を予防するには「水分補給」と「暑さを避けること」が大切です。一度に摂取するのではなく、こまめな水分・塩分(ナトリウムなどのミネラル)の補給を心がけましょう。

  • 花粉症をラクにしたい

    花粉症をラクにしたい

    花粉症の代表的な原因としてスギ花粉があげられます。ここ数年は少ない年でも人間の感受性の上限ほどの量が飛散しており、量が多い少ないというのは症状の重さとは関係なくなってきています。
    花粉症は早期からの準備によってその症状をかなり軽減することができます。症状が出る前からの準備として、内服・点眼・点鼻薬を1月下旬から始めておくと効果的と言われています。症状が出始めたらお薬は継続しつつ、マスクやゴーグルなどで物理的に花粉の侵入を防ぎましょう。

  • 虫よけを効果的に使いたい

    虫よけを効果的に使いたい

    気温が高くなると増えてくる、不快な害虫たち。蚊に刺されると強烈なかゆみと腫れに襲われますが、それだけにとどまらず、病原体を運んできてしまうことがあります。近年、そういった事例も増えており、その被害も無視できなくなってきたため、効果の高い虫よけの開発が急ピッチで進められてきました。2017年もマダニによって媒介される『ダニ媒介脳炎』によって死者が出ています。虫よけをうまく活用し、自分自身を害虫から守りましょう。
    虫よけには様々なタイプがありますが、ムラなく塗り広げること、こまめに塗りなおすことが重要なポイントです。

  • 衣替えのコツが知りたい

    衣替えのコツが知りたい

    日本の四季に合わせるとそれぞれの季節に合った衣類を長期間保管する必要があり、衣替えというタイミングがやってきます。大切な衣類を長く愛用するためには長期保管中の虫食いや湿気対策など、しっかりとお手入れをすることが大切です。衣替えコツは、晴れて空気が乾燥した日に行うこと。湿気が多い日に行うと、カビの原因になることがあります。保管時のコツとして防虫剤の配置があります。防虫剤の成分は空気より重いので、上から下に広がることに留意して配置しましょう。

  • シミをつくりたくない

    シミをつくりたくない

    紫外線にさらされた肌は大きなダメージを受けています。紫外線はしみやシワ、たるみの原因になるため、早期の保湿・美白ケアが必須です。医薬品やサプリメントによって内側からもケアすることで、透明感のある肌を保ちましょう。

  • ボディケア商品を選びたい

    ボディケア商品を選びたい

    うるおいに満ちたきれいな肌を保つだけでなく、ドライスキンで悩まれている方や乾燥しがちな冬のお肌には必須のボディケア商品。
    乾燥をそのままにしておくとお肌のバリア機能が低下し、少しの刺激でも肌荒れが起きたり炎症やかゆみなどの症状がでてしまうことがあります。
    こちらの特集ではローションやミルク、クリーム、オイルなどの剤形別での使い分け方法と、医薬品の治療用ボディケアをご紹介します。自分の状態にあったぴったりのボディケア商品を探してみましょう。

  • 体臭が気になる

    体臭が気になる

    口臭、加齢臭、汗のニオイ…自分で気づくことが難しく、知らず知らずのうちに周りを戸惑わせてしまう体の臭い。仮に気づいていても抑えることが難しく、とても悩ましい問題です。特に無臭が好まれる日本では敏感に察知されてしまいます。
    時間をかけずにニオイを解決するには、内側から香るサプリメントと外部から香りを付けたりニオイを抑えるデオドラントが有効です。ニオイの原因を解決するには食生活や習慣を継続して見直すなど根気がいりますが、その前に医療機関に相談して皮膚や内臓などの「ニオイの原因」を突き止めましょう。

  • 紫外線から肌を守りたい

    紫外線から肌を守りたい

    紫外線を多く浴びるとしみやシワ、たるみといった肌の老化が進んでしまいます。日差しの強い真夏が紫外線量が一番多いと思われがちですが、実は3月ごろから徐々に強くなり、5月にはピークを迎えるため、春先からの早期対策が必要です。紫外線とは何か?SPF値、PA値とは何か?効果的な日焼け止めの塗り方は?など、紫外線の知識を少しずつ学びながら、ぴったりの日焼け止めを見つけましょう。

[関連カテゴリー]

ページトップへ