2021年04月01日
自宅で白髪染めをした時に、薬剤をつけたはずの分け目に染め残しがあったり、染め終わった後になんだかゴワゴワした髪質になってしまったことはありませんか?
今回はホームカラーの失敗を減らせるよう、白髪染めの手順や白髪をキレイに染めるコツ、染めた後のケア方法を紹介します。たくさんある白髪染めの中からどれを選べばいいのか、白髪の状態に合うカラー剤の種類も紹介しますので、初めて自分で染めようと思っている方も参考にしてみてください。
市販の白髪染めは、染まり方や用途に合わせてたくさんの種類があります。ここでは自分の白髪の状態や、好みの染まり方に合わせた白髪染めを見つけられるように、その種類と特徴を紹介していきます。
髪の内部に色素を浸透させて、しっかり染められるのがヘアカラーです。色持ちはよいですが、その分ダメージもあるので、頻繁に髪全体を染めると痛む原因になってしまいます。トリートメント成分など髪を保護する成分が配合されているものを選ぶと良いでしょう。
ヘアカラーのテクスチャーの違いも知っておくと、用途に合わせて選べますよ。
クリームタイプのヘアカラー
液だれしにくく、重ねて塗りやすい「クリームタイプのヘアカラー」はリタッチにも向いています。顔周りや頭頂部の白髪にもピタッと密着して、しっかりと染めることができます。伸びた部分だけを染めることで髪全体にダメージを与えずに済むのも魅力です。髪全体を染める時は、ムラにならないようにブロッキングしながら染めていく必要があります。
サロン ド プロ 無香料ヘアカラー 早染めクリーム(白髪用) 5 ナチュラルブラウン 1個
540円(税込)
シエロ ヘアカラー EX クリーム 6 ダークブラウン 1個
867円(税込)
泡タイプのヘアカラー
泡状の薬剤を髪にもみ込んで染める「泡タイプのヘアカラー」は、白髪の量が多い方や、髪全体を手軽に染めたい方に適しています。根本だけに塗布はしにくいため、数本だけの白髪やリタッチにはあまり向かないテクスチャーです。
脱色しながら髪の内部まで染料を浸透させるヘアカラーと違い、ヘアマニキュアは髪の表面に色素を定着させます。脱色しないため、暗い髪色を明るくするのは難しい種類です。髪をコーティングするように色を定着させるので、ヘアマニキュアをした後は、色が落ちるまでヘアカラーを入れることはできません。また肌についた薬剤は落としにくく専用のリムーバーが必要になります。
色持ちは3週間程度ですが、ダメージが少なく、ヘアカラーでアレルギーが出てしまう方にも使えます。
ブローネ美髪ヘアマニキュア クシ付 ティーブラウン 72.0g
536円(税込)
1,188円(税込)
まつ毛のマスカラと同じようなスティックタイプのものが多く、頭頂部や生え際に数本ある白髪をサッと隠せます。シャンプーで洗うと落ちるので、メイク感覚で使用できます。美容室で染める予定がある方は、ヘアマスカラで一時的に隠すのがおすすめです。
815円(税込)
シャンプー後のトリートメントとして使い、数分放置して浸透させてからすすぎます。1回の使用では染まった実感はあまりなく、使うごとに徐々に染まっていき、使用をやめると色落ちしていきます。ダメージも少なく、髪全体をトリートメントしながら染められる商品です。
3,300円(税込)
DHC プレミアムカラートリートメント(SS) ライトブラウン 150g
1,931円(税込)
おしゃれ染めでも白髪は染まるの?
まだ白髪は少しだけだし…と、おしゃれ染めで染めようと思ってもうまく染まらないことがあります。なぜならおしゃれ染めと言われる黒髪用のヘアカラー剤は、脱色(ブリーチ)がメインで染める力はあまり強くなく、白髪にはなかなか色が入りません。逆に白髪染めは、染毛力が高いものが多く、白髪を染めたい場合はやはり白髪染めがおすすめです
また、その染毛力が高いという特徴から、イメージしていたより暗く染まってしまうこともあるので、白髪染めはワントーン明るめの色味を選ぶようにするといいでしょう。暗く染まった髪を、美容院などで明るく染め直そうと思ってもなかなか難しいため、後々明るくしたいと思っている方は特に気をつけて選びましょう。
さっそく白髪を染めるその前に、キレイに仕上げるためには準備も大事です。以下の準備をしておきましょう。
1、「皮膚アレルギー試験(パッチテスト)」を行う
ヘアカラーはまれに重いアレルギー反応(肌のかぶれなど)を起こすことがあるため、使用の際には毎回皮膚アレルギー試験(パッチテスト)を行います。商品説明書の記載事項も必ずチェックしましょう。ヘアマニキュアの場合は不要です。
2、室内のヘアカラーリング剤の付着対策
床やテーブルなどに新聞紙を敷きます。お風呂場で塗布する場合は、後で落としやすくするため床や壁を濡らしておきましょう。
3、汚れてもいい恰好で
化粧ケープ(汚れても良い服でも可)で衣服を覆います。脱ぎやすい前あきの衣服がおすすめ。手袋をはめて外れないように輪ゴムでとめます。
4、髪は乾いた状態に
ヘアカラー、ヘアマニキュアは乾いた髪に使用するのが一般的。濡れている部分があるとムラができるので、必ず乾いた状態で行います。髪をとかして絡まりもほどいておきましょう。
5、皮膚への付着予防にクリームを塗る
耳や生え際、襟足など、染料が付着しそうな部分にワセリンなどの油性クリームを塗ります。特にヘアマニキュアは皮膚につくとなかなか取れないので注意しましょう。
6、髪をブロッキング
ヘアカラーのクリームタイプやヘアマニキュアで髪全体を染める場合は、ヘアクリップ等を使い、髪を6、7ブロックに分けておきます。
ヘアカラー剤は温度が高いと反応が早くなり染まりやすく、温度が低いと反応が遅くなり、染まりにくくなります。染める前に室温を暖かくしておくとよいでしょう。冬場、室温の低い場所に置いてあったヘアカラー剤は、温かい室内に置いてから使用しましょう。
市販のカラーリング剤の量は商品によってまちまちです。染めている途中でなくなってしまうことのないように、髪全体を染める場合、量をしっかり確認しましょう。ショートカットの方以外は2本用意するのをおすすめします。
白髪染めの中で最もポピュラーな「クリームタイプのヘアカラー」で染める場合を例に、染め方の手順をなぞっていきます。薬剤を混ぜたら時間をおかず、すぐに染めていきましょう。
顔周りの生え際、分け目など白髪の目立つところから塗っていきます。ヘアブラシを寝かせるようにすると根元を塗りやすいですよ。頭を少し下げて、鏡で見える部分までしっかり塗りましょう。
サイドはコームブラシで少しずつ分けて、内側と外側、タテヨコ問わず様々な角度から塗ります。
後頭部の髪を高めのハーフアップ状態になるように持ち上げ、根元に薬剤をのせてコームで毛先に向かって伸ばします。持ち上げる髪の量を増やしながら繰り返し、襟足まで塗っていきます。耳の後ろも忘れずに。
薬剤をつけ終わったら、コームを立てて髪全体をとかします。薬剤をかき取らないように気をつけましょう。
染め残しを減らすコツ1…地肌が見えないくらいたっぷりと
STEP4まで終わったらもう一度、顔周りの生え際、分け目、つむじなど白髪が特に目立つ部分に、地肌が見えないくらいたっぷりと薬剤を塗布します。短い白髪がピンっと立ち上がらないように、押さえつけておきます。
染め残しを減らすコツ2…キッチンペーパー+ラップで密着
分け目などの白髪はハリがあって、たっぷりと薬剤を塗ったのに浮いてしまうことがあります。そういう時はカットしたキッチンペーパーを貼りつけて、白髪と薬剤を密着させるとよいでしょう。その上からラップを巻けばより密着し、加温も行えます。
最後に、染めた後のケアについて確認しましょう。
カラーリングをすると髪は「アルカリ性」に傾きます。するとキューティクルが開いて傷つきやすくなり、染料やタンパク質が流出しやすくなってしまいます。
これを防ぐためには、シャンプー後にしっかりトリートメントをして、髪質を「弱酸性」に戻す必要があるのです。弱酸性にしてダメージを防ぐことで、色持ちもよくなりますよ。
キューティクルをケアすることで、髪の内部のタンパク質やメラニン色素、染料の流出などを防ぎ、ツヤや手触り、色持ちを保つことができます。
・洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)で髪表面の滑りを良くし、摩擦によるキューティクルの損傷を防ぎます。
・髪が濡れている状態ではキューティクルが剥がれやすいので、髪がこすれ合わないよう、「強めのタオルドライ」や「濡れた髪のブラッシング」、「髪が濡れたままの就寝」などを避けましょう。
・髪を乾かす際はドライヤーで熱を当てすぎると、髪の水分が失われてキューティクルがめくれ上がってくるので、熱を当てすぎないようにしましょう。
白髪染めの染料は、紫外線の影響も受けやすいと言われています。紫外線をあびることで髪の退色(明るくなっていく)が早くなってしまうこともあるため、帽子や日傘などで対策をしましょう。
美容院に行く時間がなかったり、少し伸びた白髪のためだけに美容院に行くのが面倒だったりした時に頼りになる、市販のカラー剤を使った白髪染め。手軽で簡単に出来るのでおすすめです。初めての方も自宅での白髪染めにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
2021年4月1日更新
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2014年3月1日作成
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デリケートゾーンのお悩み
ちょっと人には言いにくい、デリケートゾーンの悩み。 かゆみ、痛み、におい、生理、おりもの、乾き…原因も症状も様々です。 ただムレただけだったり、生理によるものであれば対応はシンプルですが、衛生状態の悪化やストレスによる膣カンジダ症となると厄介です。 今は膣カンジダ用の抗真菌剤も条件付きながら市販薬として購入することができるようになり治療へのハードルも低くなりました。 しかし複数ある膣カンジダ治療薬の特徴や微妙な違いは分かりにくく、膣錠を使うべきなのかクリームを使うべきなのかの判断も簡単ではありません。 そこで、このページでは症状ごとのお勧めの組合せを解説、少しでも早く治療を終われるようにお手伝いします。 症状がひどくなってからでは市販の薬で済ますことができなくなってしまいます。再発したと思ったら、早目に対処するようにしましょう。
妊娠中に必要な栄養素
健康な赤ちゃんを産むためには毎日の食事に気を付けて栄養バランスを整えるのが基本ですが、近年はサプリメントから葉酸やビタミン類などの必要な栄養素を摂ろうというママが増えています。
でもどんな成分をどれくらいとればいいのか、何をとってはいけないのか、よくわからない方も少なくないはず。
そんなママのために妊娠初期から出産まで、赤ちゃんとママに必要な成分を摂取できる商品を集めました。
これからママになる女性だけでなく、パパになる男性も是非ごらんください。
更年期
更年期障害とは、卵巣機能の低下に伴うホルモンバランスの崩れがもたらす様々な症状のことを指します。年齢としては40代~50代といわれていますが、個人差もあります。ホルモンバランスの崩壊が原因なのでホルモン補充療法で改善しますが、副作用に乳がんなどがあるので、主に漢方薬による対症療法がとられるケースが多くなります。
生理痛
肥大した子宮内膜が着床せずに排出されるのが生理で、その際に生じる痛みが生理痛です。生理の際には子宮を収縮させて内膜を排出するのですが、この収縮させる伝達物質がプロスタグランジン(PG)です。PGの量は個人差があり、このPGの量が多い人は子宮の収縮が強く、痛みも強くなる傾向があります。またPGは痛みを司る物質でもあるため、PGが発生するということ自体が痛みの原因にもなっています。生理痛の緩和にはPGの発生を抑える痛み止めや漢方薬が使用されます。
あまりに強い生理痛には子宮内膜症などの重い病気が隠れていることがあります。「いくらなんでも痛すぎる」ときは医師の診察を受けましょう。
シミをつくりたくない
紫外線にさらされた肌は大きなダメージを受けています。紫外線はしみやシワ、たるみの原因になるため、早期の保湿・美白ケアが必須です。医薬品やサプリメントによって内側からもケアすることで、透明感のある肌を保ちましょう。
ボディケア商品を選びたい
うるおいに満ちたきれいな肌を保つだけでなく、ドライスキンで悩まれている方や乾燥しがちな冬のお肌には必須のボディケア商品。
乾燥をそのままにしておくとお肌のバリア機能が低下し、少しの刺激でも肌荒れが起きたり炎症やかゆみなどの症状がでてしまうことがあります。
こちらの特集ではローションやミルク、クリーム、オイルなどの剤形別での使い分け方法と、医薬品の治療用ボディケアをご紹介します。自分の状態にあったぴったりのボディケア商品を探してみましょう。
体臭が気になる
口臭、加齢臭、汗のニオイ…自分で気づくことが難しく、知らず知らずのうちに周りを戸惑わせてしまう体の臭い。仮に気づいていても抑えることが難しく、とても悩ましい問題です。特に無臭が好まれる日本では敏感に察知されてしまいます。
時間をかけずにニオイを解決するには、内側から香るサプリメントと外部から香りを付けたりニオイを抑えるデオドラントが有効です。ニオイの原因を解決するには食生活や習慣を継続して見直すなど根気がいりますが、その前に医療機関に相談して皮膚や内臓などの「ニオイの原因」を突き止めましょう。
紫外線から肌を守りたい
紫外線を多く浴びるとしみやシワ、たるみといった肌の老化が進んでしまいます。日差しの強い真夏が紫外線量が一番多いと思われがちですが、実は3月ごろから徐々に強くなり、5月にはピークを迎えるため、春先からの早期対策が必要です。紫外線とは何か?SPF値、PA値とは何か?効果的な日焼け止めの塗り方は?など、紫外線の知識を少しずつ学びながら、ぴったりの日焼け止めを見つけましょう。
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