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冷感と温感ではどう違う?意外と知らない湿布のあれこれ

冷感と温感ではどう違う?意外と知らない湿布のあれこれ

はじめに

打ち身やねんざ、腰痛などに見舞われたとき、頼りになるのが湿布ですよね。大抵は家庭用の救急セットにも同梱されていますし、湿布はごく身近な常備薬のひとつといえるでしょう。

ただ、湿布の上手な選び方や使い方となると、自信がないという人も多いのでは?そんな湿布の基礎情報を紹介します。

湿布薬の種類をおさらい!

大きく言うと、湿布は冷感タイプと温感タイプに大別されます。
使い分けの明確な基準はありませんが、「患部を冷やすと気持ちがいい」なら冷湿布を、「患部を温めると気持ちがよく、風呂に入ると患部の痛みが和らぐ」なら温湿布を使うというのが一般的です。

現在はこの冷・温2種類の湿布に、それぞれ強力な痛み止めの成分を加えたタイプが市場の主流となっています。これらの湿布は1988年に製造承認されたもので、従来の湿布と区別するために「第二世代湿布」とも呼ばれています。

【冷湿布】
  患部を冷やして熱や腫れを抑え、消炎鎮痛効果を期待するもの。
 冷感成分としてメントールやハッカ油などを配合。打撲、ねんざといった急性疾患に向く。

【温湿布】
  患部を温めて血行を促し、消炎鎮痛効果を期待するもの。
 温感成分として唐辛子エキスなどを配合。肩こりや腰痛といった慢性疾患に向く。

【第二世代湿布】
  インドメタシンやイブプロフェンなど、非ステロイド性抗炎症鎮痛薬を配合したもの。
 冷・温どちらのタイプもあり。

また、材質の側面から見れば、布タイプのパップ剤とテープタイプのプラスター剤に分けることができます。剥がれにくさではプラスター剤の方が優勢なので、関節付近に貼るならこちらを選ぶといいかもしれません。

【パップ剤】
 布タイプ。水分を多く含み、かぶれにくい。背中や腰など、広くて動きが少ない部位に向く。

【プラスター剤】
 テープタイプ。薄くてストレッチ性があり、粘着力が強い。関節などの可動性の高い部位に向く。

湿布を使ううえでの注意点

患部にペタリと貼ればOKの湿布は、手軽に使えるアイテムです。痛み止めの飲み薬に比べると胃腸、肝臓、腎臓への負担が少なく、副作用も出にくいといわれています。それでも万能薬ではありませんし、逆に肌には負担がかかったりもするので、特に肌の弱い人は②から④のように充分注意して使うようにしてください。


①用法・用量を必ず守る

1日の使用枚数など、決められた用法・用量を守るのは基本中の基本。痛いからといって大量に貼ったりすれば、副作用が出ることもありえるのです。気になる症状が現れた場合は、すぐに剥がして受診しましょう。
また、湿布が喘息発作やじんましん、呼吸困難などを誘発したというケースも、まれながら報告されています。

特定の疾病で治療中の方は注意が必要で、使用する前に医師や薬剤師に相談した方が良いでしょう。


②皮膚の弱い人はかぶれを予防

湿布は肌にピタッと密着させて使うものです。かぶれる可能性を踏まえ、同じ場所に長時間貼らないこと。
貼り替えの際は1~2時間ほど間を空けたり、少し場所をずらして貼ったりするといいでしょう。また、肌を清潔にしてから貼ることも大切ですし、肌そのものが弱い人は患部にガーゼを当ててから貼るのがオススメです。


③入浴の前後に温湿布を貼らない

温湿布を剥がしてすぐに入浴すると、肌が刺激されて痛むことがあります。入浴の30~60分前には剥がしておき、入浴後は30分ほどおいてから貼り直すようにしてください。


④剥がした後は肌を保護

第二世代の湿布のなかには、剥がした後も有効成分が肌に残るものがあります。そこに直射日光が当たると、例えば光線過敏症の人は肌が赤く腫れたりすることもあるので要注意。
4週間ほどは濃い色の長袖、スラックス、サポーターなどを着用し、貼ったところをカバーしておきましょう。

ほかにもある! 痛み止めの外用薬いろいろ

肌に直接使用するタイプの痛み止めは、湿布以外にもたくさんあります。症状や使用感の好み、患部の場所などに合わせて選んでください。動きの激しい関節部分などには、湿布より外用薬を塗るといいかもしれません。

○スプレー
 薬剤をエアゾール化したもので、特にスポーツに伴う筋肉疲労やねんざなどの応急手当にうってつけ。
 シュッとスプレーするだけなので、手を汚さずに広範囲に塗布できます。

○ゲル
 塗るとスーッと肌になじみ、成分が素早く患部に浸透します。

○ローション
 こちらも液状だけにべたつきません。塗り口にはスポンジタイプ、ロールオンタイプなどがあり、
 出先でサッと塗り広げるのにも向いています。
 近頃は細身の容器の商品も出ており、そちらはポーチに忍ばせるのにぴったりです。

○軟膏、クリーム
 伸びが良いのがポイントです。肌にすり込んで使用するので、マッサージ効果も期待できます。

おわりに

実は湿布がポピュラーなのはアジアの一部だけで、欧米ではほとんど使われないとか。とはいえ、痛み止めの成分も含んだ日本の湿布は、独自の進化を遂げた歴とした薬です。くれぐれも使用上の注意をよく読んで、それに準じるようにしてください。

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