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花粉症の予防は真冬から! 早めの対策で辛い症状を抑えよう

花粉症の予防は真冬から! 早めの対策で辛い症状を抑えよう

はじめに

春先から猛威を振るう花粉症は、今や“国民病”といっても過言ではありません。
例えば東京都民のスギ花粉症の推定有病率は、2017年の調査で何と48.8%(「東京都花粉症患者実態調査報告書(平成28年度)」より)。軽症者も含むとはいえ、2人に1人が花粉症持ちと考えられているのです。

これは都内の事例ですが、全国各地でも花粉症患者は年々増えているようです。辛い症状を抑えるために、改めて予防法などを確認しましょう。

予防の基本は花粉を避ける

その名の通り、花粉症は植物の花粉によって生じるアレルギー疾患です。春のスギが特に有名ですが、晩春と秋口のイネ科、秋のブタクサなど、日本では約60種の花粉がアレルギー源として報告されています。

地域ごとに注意すべき花粉の種類や、飛散の時期は異なるので、代表的なものをチェックしておくといいでしょう。

花粉症のメカニズム

人間の身体は異物である花粉を多く吸い込むと、免疫反応を発動させます。体内で花粉に対する抗体(IgE抗体)を作り、花粉を排除する準備を始めるのです。

そしてこの抗体が一定量に達すると、身体は花粉に激しく反応。新たに体内に侵入した花粉を追い出そうと、くしゃみ、鼻水、涙などを過剰に出すようになってしまうのです。

これが花粉症のメカニズムで、症状は人によってさまざま。自分の症状を見極めて、適切な治療を行うことが大切です。

●くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど=アレルギー性鼻炎

●眼のかゆみ、充血、流涙など=アレルギー性結膜炎

アレルギー症状を抑える最善の策は、その原因に触れないことです。すでに花粉症を発症している人はもちろん、現在は症状がない人も、なるべく花粉を避ける生活を心がけてください。

花粉対策

【外出時はマスクを着用する】
マスクは使い捨ての不織布製で、顔にフィットするものを選ぶのが鉄則。さらにマスクの内側にガーゼで包んだコットン(インナーマスク)を当てると、ほぼ100%花粉をシャットアウトできます(「環境省花粉症環境保健マニュアル-2014年1月改訂版-」より)。

【インナーマスクの作り方】
①縦横10cm程度にカットしたガーゼを2枚用意する
②化粧用のコットンを丸め、ガーゼの1枚で包んでインナーマスクを作る
③不織布のマスクにもう1枚のガーゼを4つ折りにして当てる
④鼻の下にインナーマスクを置き、その上からガーゼを当てたマスクを着ける
⑤息苦しい場合はコットンの厚さを半分にする

【メガネやゴーグルで眼をガード】
ごく普通のメガネでも、眼に入る花粉の量を40%ほど減らせます(「環境省花粉症環境保健マニュアル-2014年1月改訂版-」より)。また、花粉用のゴーグルも市販されているので、こうしたアイテムを試してみるのもいいでしょう。

【うがい、手洗い、洗顔を徹底する】
花粉はむき出しの顔、頭、手などに多く付着します。帰宅後のうがい、手洗い、洗顔は、花粉症対策の基本中の基本。入浴も朝ではなく夜に行い、1日の花粉を洗い流してから就寝しましょう。

【ウール、ファー、フリースなどの上着やコートはなるべく着ない】
木綿や化繊などと比べると、毛羽のあるウール、ファー、フリースなどは花粉をキャッチしてしまいがち。できれば外気に触れる上着やコートは、つるりとしたポリエステル製や革製のものにシフトしてください。また、室内に花粉を持ち込まないよう、帰宅したらドアの前でパタパタ服を払い、コート類はそのまま玄関スペースに置いておくのも効果的です。

【洗濯物や布団は外に干さない】
「 花粉シーズンの洗濯物の外干しは、絶対にやめること!」といいたいところですが、やっぱり青空の下、太陽に当てて乾かしたいですよね。それなら乾いた後に花粉を落とす機能を持った洗濯機などもあります。布団は乾燥機を使ったり、日当たりのいい床に広げたりするなど、工夫して室内で乾かしてください。

【こまめに部屋を掃除する】
しっかりガードしているつもりでも、室内には相当量の花粉が入り込んでいます。たまった花粉を舞い上がらせないよう、こまめに拭き掃除をするのがベストです。

【空気清浄機を活用する】
花粉除去機能を備えた空気清浄機を使うのも有効です。

薬の服用のスタートは花粉シーズン到来の前

すでに花粉症と診断されている人は、花粉が飛び始める2週間ほど前から経口薬を飲んでおくのがベター。そのまま花粉シーズンを通して飲み続ければ、花粉症の症状が比較的軽く済みます。

ちなみに注目の治療法の一つで、あえて花粉のエキスなどを舌の下から吸収する舌下免疫療法も、花粉飛散の3ヵ月ほど前から治療を始めます。

花粉症の治療は長期スパンでじっくり取り組むものなので、悪化する前に専門医に相談し、自分に合った薬や治療法を見つけてください。

そのためにも日々の花粉の状況チェックは必須です。花粉情報を扱うサイトはたくさんあるので(参考サイト:環境省花粉観測システム【愛称:はなこさん】 )、こまめにチェックして花粉対策に役立てましょう。

また、花粉には飛びやすい時間帯や気象条件があります。できれば次のような場合は、なるべく外出を避けたいものです。

・13~15時頃

・晴れまたはくもりの日

・気温が高い日

・湿度が低い日

・やや強い南風が吹いた後、北風に変化した日

・雨が降った翌日

花粉シーズンに気をつけたいこと

大気中に大量に舞い飛ぶ花粉を、まったく吸わずに生活することはできません。日頃からセルフケアをきちんと行い、花粉に負けない身体を作っておきたいものです。

【風邪を引かない】
花粉症の症状が出ているときに風邪を引くと、鼻の粘膜などが二重に刺激されてしまいます。普段以上に健康には留意しましょう。

【アルコールを控える】
酒類には血管を拡張させる作用があります。鼻づまりや目の充血の原因になりうるので、花粉シーズンの飲酒は控えた方が無難です。

【禁煙する】
タバコの煙は鼻の粘膜をダイレクトに刺激します。禁煙するに越したことはありませんし、非喫煙者もタバコの煙に触れないようにしてください。

【ストレスをためない】
ストレスは、自律神経を狂わせ、免疫バランスを崩すといわれています。ストレスをため込むと、少量の花粉にも過剰に反応してしまうことがあるので、しっかり心身を休めましょう。

【規則正しい生活を送る】
生活リズムが乱れると、免疫バランスも乱れがちに。特に睡眠不足は花粉症の悪化にもつながりかねないので、夜更かしは控えめに。

【適度に運動する】
運動不足も免疫バランスの乱れを招きます。屋内のジムやプールで身体を動かし、体調を整えましょう。屋外でランニングやウォーキングをするなら、花粉があまり飛ばない早朝に行ってください。

おわりに

近頃は大気汚染やストレスなどの問題も絡み、大人はもちろん、小さな子供でも花粉症を患うようになりました。発症の時期も症状も人それぞれなので、油断せずに花粉のブロックに努めましょう。

出典:東京都健康安全研究センター 花粉症一口メモ

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