2016年10月11日
すでに秋を楽しむ行事になったハロウィン。
日本にも定着し始めていて、イベントも増えています。今から楽しみにしている方も多いかもしれませんね。また、今年こそは楽しんでみたいという方もいるでしょう。
そこで、ハロウィンを上手に楽しむための準備を今から始めていきましょう。
知っているとためになる知識もご紹介します。
キリスト教では、ハロウィンは毎年11月1日にすべてのカトリックの聖人と殉教者を記念する万聖節の前夜祭とされています。ハロウィンという名称は、「神聖な(Hallow)」と「夜(Evening)」を合わせて、「Halloween(ハロウィン)」となったという説があります。
しかし、ハロウィンの起源はキリスト教よりも古くさかのぼり、2000年以上前の古代ケルト民族であるドゥルイド教の儀式であるサウィン祭りだとされています。この祭りは11月1日から始まり、古代ケルト人にとっては1年の始まりを意味しています。新しい年は前日の日没から始まるとされ、10月31日の夜から始まるのです。
古代ケルト人は、この時期に死者の霊が家族を訪ねてやってくると信じていました。日本のお盆と似ていますよね。お盆と異なるのは、悪い魔女や精霊、死霊も現れることです。
こうしたものから身を守るために仮面をかぶり、ドアの前にはかがり火を置きました。「ハロウィン」と聞いて想像する仮装は、仮面をかぶることから始まったといってもいいですね。
ではかがり火は?となりますと、悪い霊をはらうために置かれるカボチャでできたランタン「ジャック・オー・ランタン」です。悪い魔女や精霊の魔よけとして、ドアの前に置かれます。つまり、寄せつけたくない悪い魔女や精霊を家に入り込ませないために置くのです。
この「ジャック・オー・ランタン」は、悪魔と取引した男が、死後、天国にも地獄にも行けずカブに灯りをつけてさまよい続けるというものです。悪魔と取引した男もハロウィンではさまよっていますから、魔よけのかがり火としてドアの前に置くわけです。
アイルランドでは今もカブで作りますが、アメリカではカブがないため、カボチャになりました。日本にはアメリカからハロウィンが伝わったのでカボチャなのです。
「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないと、いたずらするよ)」というハロウィンならではの言葉も気になりますよね。
これには祭用の食料をもらい歩いた農民の真似という説がありますが、外をさまよう悪い魔女や精霊、死霊が家に入っていたずらしないようにという意味もあるそうです。
宗教行事というより、イベントの意味合いが強いのが日本のハロウィンです。
簡単に作れるハロウィンをイメージしたお菓子のレシピをご紹介しますので、お子さんと一緒に作って、ハロウィンを秋の行事として楽しみましょう。
●用意するもの
カステラ
デコペン(茶・白) 各1本
チョコレート(ブラック・ホワイト)
スプーン
お好みのピック
●作り方
1.カステラをスプーンで丸くくりぬきます。力を入れすぎないように注意しましょう。
2.チョコレート(ブラック・ホワイト)をそれぞれ湯せんにかけて溶かします。
3.丸くくりぬいたカステラにピックを刺し、溶かしたチョコレートでコーティングします。
4.ブラックチョコレート、ホワイトチョコレートそれぞれでコーティングされたカステラを、チョコレートが固まるまで冷やしておきましょう。
5.チョコレートでコーティングされたカステラに、デコペンでおばけの顔を書けば出来上がりです。
少し形がいびつになってしまっても、「おばけらしさ」がアップします。
また、手作りのお菓子だけではなく、風船の中に小さなお菓子を入れる「バルーンピニャータ」も簡単にできます。風船をよく伸ばしてから、風船の口を伸ばして割れにくい小さなお菓子を入れます。そのお菓子入り風船を膨らませ、口をリボンで結べば完成です。
お菓子作りも「バルーンピニャータ」も、大人が必ずそばについていることが大事です。特に火を扱う場合は注意しましょう。「バルーンピニャータ」も食べるのは中のお菓子だけですから、割れた風船は早めに片付けたほうがいいですね。
一般社団法人日本ホームパーティー協会が、2016年のハロウィンパーティーの調査を行ったところ、ハロウィンを自宅で楽しむ予定の方が増えているという結果が出ました。イベントを親子や家族ぐるみで楽しむだけではなく、大人だけのホームパーティーとして楽しむ方が増えているそうです。
自宅でハロウィンパーティーを行うのなら、料理や飲み物を分担して持ち寄るといいですね。予算内で持ち寄るというルールなら、お金をかけずに済みます。ただ集まってパーティーを開くだけではなく、出席者にドレスコードを設ければ、さらに盛り上がるでしょう。
例えば「魔女」をドレスコードにすれば、ハロウィンらしくなりますよね。それぞれの仮装から、その人の意外な一面が見られるでしょう。仮装をする際には、手持ちの服や化粧品を活用すれば「魔女」は簡単なので、仮装しやすいのではないでしょうか。イベントを楽しむ感覚の秋の行事も、日本のお祭り好きに合うのかもしれませんね。
仕事や家庭に忙しい毎日を乗り切るには、生活にメリハリをつけることが大切です。
今回はハロウィンを取り上げましたが、工夫をすればお金をかけずに気軽に楽しめるイベントはいろいろありますので、ライフスタイルに取り入れてみてはいかがでしょうか?
引用元
一般社団法人日本ホームパーティー協会 http://hpaj.org