湿布薬は、急性症状(打撲・捻挫)や慢性症状(肩こり・腰痛)の辛い時に、家庭でも簡単にできる対処法として用いられる貼り薬です。
この記事では、湿布の選び方や湿布の正しい使い方をご紹介します。
温湿布と冷湿布の大きな違いは成分の違いです。
温湿布には、カプサイシンという患部に刺激を与える成分が配合されています。冷湿布にはメントールという清涼感を与える成分が配合されています。
捻挫や打撲等の急性症状時は、患部が熱を持っている状態です。患部の熱を氷等でアイシングし、熱を取ってから冷湿布を貼ることをおすすめします。
肩こり・腰痛は慢性症状です。慢性症状には、水分を含んだ湿布薬ではなく、水分を含まない湿布薬(テープ剤:肌色タイプ)をおすすめします。
成分としては、効き目の強い「ジクロフェナク製剤」や「フェルビナク製剤」を使用すると効果的です。
湿布薬は貼った部位の表皮から、皮下組織に薬剤が浸透して痛みをとります。貼るタイミングとしては、血行が良くなったところに筋肉をより和らげるような発想で、お風呂上がりに貼るのがおすすめです。
フィルムを剥がし、軽く伸ばしながら患部に貼りましょう。
湿布薬に含まれている薬剤は、貼ってから約4時間ほどで血中に行き渡り、その後はゆるやかに効果が薄れていきます。
剥がすタイミングとしては、貼ってから5時間後くらいがちょうど良いでしょう。
湿布薬を貼ったまま長時間過ごしていると皮膚がかぶれてしまう恐れがあります。特に皮膚の弱い方、二の腕などの皮膚の薄い部位は特に注意しましょう。
温湿布を貼った後の入浴は、剥がしてから約1時間後に入浴してください。皮膚刺激成分配合の為、お湯に入ると強いピリピリ感が生じます。
症状や貼る場所に応じて湿布を使い分けることで、痛みを効果的にやわらげることができますので、ぜひ参考にしてください。
(image by PAKUTASO)