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高齢者に笑顔と心の安定をもたらすアニマルセラピーのすすめ

高齢者に笑顔と心の安定をもたらすアニマルセラピーのすすめ

はじめに

9月の第3月曜日は、敬老の日です。大好きなおじいちゃん、おばあちゃんにはずっと元気で長生きしてもらいたいですよね。現在、高齢者のケアを中心に、動物と触れ合うことで人の心を癒すアニマルセラピーが大きな注目を集めています。

動物との触れ合いによってストレスが軽減し、運動量が増加。さらに笑顔が増えるといわれているアニマルセラピーを、もっと取り入れてみませんか?

アニマルセラピーとは?

ペットや動物と触れ合うと、とても心が癒されますよね。最近では大学や大学病院での研究や臨床調査が進み、人と動物が触れ合うことで、さまざまな良い効果があることが科学的に立証されはじめています。

例えば2016年に日本国内23,000人の在宅高齢者を対象に行った調査によると、ペットを飼っている高齢者は、そうでない高齢者に比べ、自分自身を健康と感じ長生きする傾向にあるという結果が出ています(日本社会医学会「我が国の高齢者における犬猫飼育と二年後累積生存率」)。

人は、親しい人や動物に触れると、脳内から「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。このオキシトシンは、別名「ハッピーホルモン」「幸せホルモン」と呼ばれ、愛情や幸福といった感情を増幅させるホルモンです。

このホルモンに代表されるような、人にとってプラスとなる効果を動物に求めたのが、アニマルセラピーなのです。

動物と触れ合うことによる具体的な効果には、以下のようなものがあります。

●ストレスの軽減

●会話や笑顔が増える

●精神的安定の効果がある

●動物の世話・散歩などによる運動量の増加

●飼い主同士の交流などによる社会参加

高齢者がペットを飼うとき注意すべき点とは?

ペットを飼うこと、それに伴う動物の世話をすることは、人の心身の健康にとって、さまざまなメリットをもたらします。

しかし動物は生き物ですから、飼育するには長期間の責任が伴います。飼い主が高齢者の場合は、ペットを飼うにあたり注意すべき点が多くあります。

特に気をつけたいのが、加齢により飼い主の体力が衰えていった場合です。飼い始めた時は十分な体力があったとしても、年々衰えていくことで、散歩や食事をはじめとしたペットの世話が困難になります。

また、病気や急な入院などで世話ができなくなる場合も考えられます。

高齢化が進む日本では、飼い主がペットより先に亡くなり、行き場のなくなった動物が保健所や動物愛護センターに引き取られ、殺処分されるケースも増加傾向にあります。そんな状況を想定して、ペットの将来を考えておくことも必要です。

訓練された 「セラピーアニマル」

このように、ペットを飼いたくても飼うことのできない高齢者や、動物と触れ合うことに特別な注意が必要な病人でも、気軽にかつ衛生面でも安全にアニマルセラピーを受けることができるように育成されたのが、「セラピーアニマル」です。

セラピーアニマルは、セラピーを目的に、プロのトレーナーによって特別な訓練を受けています。日本の場合、大半は「セラピードッグ」と呼ばれる犬たちです。他には猫や鳥もいます。さらに欧米には、イルカや馬などが活躍している国もあるようです。

セラピーアニマルは、訓練によって、以下のようなしつけがされています。

●触れさせることでメンタルにいい影響を与えることが目的なので、どこをどういう風に触られても怒らない

●無駄吠えや飛びつきをしない

●攻撃性を排除し、他の動物とけんかしたりせず、どこでも冷静にしている

●人やモノを舐めたりかじったりしない

●決まった場所での排泄

アニマルセラピーは、トレーナーやアニマルセラピストが同行します。そのため、車椅子や認知症の高齢者、寝たきりの病人や発達障害の子どもでも、ケガや衛生面を心配することなく、安全に動物と触れ合うことができます。

現在、セラピーアニマルが活躍しているのは、以下のような施設です。

●老人介護施設

●病院

●障害者施設

●児童養護施設

近年、アニマルセラピーを取り入れている老人施設は増えています。また、依頼すれば個人宅に訪問してくれるサービスを行っている団体もあります。

おわりに

動物と触れ合うことは、人の心と体をとても元気づけてくれるもの。
お年寄りはもちろん、どんな人にもアニマルセラピーは有効です。特別に訓練された「セラピーアニマル」ではなく家庭のペットもセラピーになるでしょう。しかし病院や介護施設などに自分のペットを同伴できるところは、まだまだ、数が少ないのが現状です。
誰もがペットを飼うことができるわけではありません。だからこそ、「セラピーアニマル」が身近にいるということを知っておくといいですね。

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