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自覚してからでは遅い?気付けない病気・緑内障

はじめに

緑内障という病気をご存知でしょうか。

眼球内の圧力(眼圧)が上がることで眼球の組織や視神経に障害が生じ、視野が欠損したり失明してしまう病気です。

眼圧の上昇というものはよほど急激なものでない限り自覚することが非常に難しい変化なのですが、緑内障によって失われた視力や視野は元に戻ることはない、とても恐ろしい病気です。
(日本における失明の原因第1位は緑内障です)

緑内障の特徴を知り、早期発見して視力を守りましょう。

緑内障発見・受診のきっかけ

先ほども書きましたが、眼圧上昇にはほとんどのケースで自覚症状がありません。

急激な眼圧上昇の場合は目の激しい痛みや頭痛、吐き気や嘔吐などの症状がでて異常に気付くことができますが、緩やかな上昇だと偶然見つけるか病識がある人が自発的に調べるなどしない限り発見は難しいでしょう。

また、非常に厄介なことに眼圧が正常でも発生する緑内障というものもあります。

2015年に日本アルコン株式会社が行った調査によりますと、以下のような数値が出ています。

・約8割の人が日本の中途失明原因第1位が緑内障ということを知らない
・緑内障は40歳以上の人の20人に1人の割合で発生している
・緑内障について「全く知らなかった」、「名前だけ知っていた」人の割合が約4割
・点眼治療は一生涯続ける必要があることを知っていた人はわずか13%
・日本人は眼圧が正常でも緑内障になる人が多いことを知っていた人は9%ほど

現在緑内障の治療を行っている人に、治療を始めたきっかけの調査も行われています。 そのきっかけは

・自覚症状があって自ら受診した人はわずか2割
・定期健康診断で指摘されて受診したケースが50.8%
・別の目の病気で受診している中で発見された人が17.5% となっています。

自分で気づくことが難しい病気であるため、まずは病気のことを知っておくこと、そして症状がなくとも検査することが重要ということがよく分かりますね。

(参考:「日本の失明原因第一位は緑内障」約8割が知らず 緑内障発見のきっかけ 自覚症状はわずか2割|PR TIMES

※検診における眼底検査
労働安全衛生法に基づいて実施される定期健康診断には、視力検査はあっても眼圧検査、眼底検査は検査項目に含まれていません。
企業や団体によっては35歳以上や40歳以上など条件は違いますが、定期健康診断の検査項目に眼底検査を入れているところもありますが、基本的には自己負担で付けるオプションのようなものです。
人間ドックなどでは眼底検査が最初から入っていることが多いようです。

緑内障ってどんな病気?

緑内障と言っても色々なタイプがあり、自覚症状や注意すべきことなども色々と違ってきます。

閉塞隅角緑内障

眼球は房水(ぼうすい)という液体で満たされていますが、この房水は毛様体という場所で作られシュレム管という管から排泄されて眼圧を一定に保つようにできています。

このシュレム管に通じる過程に隅角と呼ばれる場所がありますが、ここが何らかの理由で閉じて眼圧が上がってしまうのが「閉塞隅角緑内障」です。

基本的には慢性的に閉塞していますが、まれに急性の閉塞を起こすことがあります。 この場合は自覚症状も出て、強い眼痛、充血、視力低下や頭痛、悪心・嘔吐などに見舞われます。

早期に処置することで視力障害を防ぐことができます。

閉塞隅角緑内障の人は抗コリン作用という作用を有する医薬品(抗コリン薬)を使用すると眼圧が高くなってしまうことが知られています。

抗コリン薬は総合感冒薬などをはじめとして多くの医薬品に含まれているため、内科にかかる時や薬店で薬を買うときなどにも必ず伝えるようにしましょう。

治療を開始している場合は症状によって抗コリン薬を使用しても問題ないケースも多くあります。

ご自身が気を付けるべきことについて、主治医によく相談するようにしましょう。

解放隅角緑内障

隅角の狭窄がないにも関わらず、何らかの原因で房水の排泄が上手くいかず眼圧が高くなっていく緑内障です。

慢性的でゆっくりと進行するため自覚症状はほとんどありませんが、放置すれば視神経を傷害して視野を失うことになります。

抗コリン薬は問題なく使用できます。(一部の薬を併用する際には医師への確認が必要になることもあります)

正常眼圧緑内障

解放隅角緑内障の一種と言えます。 眼圧が正常値にもかかわらず、眼底検査などで異常が発見されるケースです。

眼圧には正常値というものが「一応」定められていますが、視神経周辺の血流や視神経自体が眼圧に弱い方などもいるため「正常値=安全」とは言えないのが難しいところです。

治療・使用される薬剤

治療

緑内障の治療は進行させないことが目的となります。 残念ながらダメージを受けて損傷してしまった視神経は元に戻らないのです。

治療目標として眼圧を20%低下させ、この状態を維持することが重要です。 (更に眼圧を下げる必要がある場合もあります)

眼圧を20%下げ、これ以上の視野欠損を起こさないためにしっかりと薬を続けていく必要があります。

急性期の緑内障に対しては外科的な処置によって房水の排出を行うこともありますが、その後の維持に関しては変わりません。

使用される薬剤

緑内障は眼圧が上がってしまうことから起きるので、房水の産生を抑えるか排出を促してあげることで眼圧を下げることができます。

眼圧を下げる薬はこの二つに大きく分けられますが、それぞれの作用を持つ薬も多岐にわたります。

詳しい薬の紹介は割愛しますが、目標眼圧になかなか近づかない場合などには2種類3種類の点眼薬を併用することも少なくありません。

また、緑内障のタイプによっても優先して使用すべき薬が違いますので、知人の薬と比較したりすることはあまり意味がありません。

内服薬に比べると点眼薬は面倒なことが多い薬ですが、効果的に使用するための注意事項はしっかりと守るようにしましょう。

おわりに

繰り返しになってしましますが、

1.20人に1人がかかるのに
2.しかも放置すれば最悪失明するのに
3.この病気を正しく認識している人が非常に少なく
4.それなのに定期健診では検査されない

という恐ろしい病気です。

正しい知識を身につけ、自らの意思で正しく予防することが何よりも重要です。

「自分は大丈夫、とは絶対に思わない」ことを意識しておきましょう。

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