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その使い方は大丈夫!?風邪薬を使うときのQ&A

はじめに

どんな人でも1年に5回程度、風邪のウイルスや細菌に感染していると言われます。体力・免疫力がしっかりしていれば、感染しても症状が出ずに終わりますが、疲れがたまったりすると熱や咳などの症状が出てしまいます。風邪薬はこの症状を抑えるためのものです。

風邪をひいてもゆっくり休めない方が多い現代。そんな時代を生き抜くための、風邪薬を上手に使うポイントをQ&A形式でご紹介します。

風邪薬Q&A

なぜ風邪薬を飲むと眠くなるのですか?

風邪薬に入っている「咳に効く成分」と「鼻に効く成分」が眠気を引き起こす作用を持っています。

咳に効く成分のうち、「デキストロメトルファン臭化水素酸塩」というものを使用している風邪薬であれば、眠気は出にくいです。一方、鼻の症状に効く成分が入った風邪薬は全て眠気が出てしまいます。

眠気の強さは人や成分により差があります。

「風邪薬を飲んだら眠くなるので車の運転をしてはいけない」とよく言われるけれど、どれくらい経ったら運転しても大丈夫なのですか?

眠気の出方は個人差の大きいものです。どれぐらいたったら大丈夫かという事は、一概には回答できません。

薬の効果は切れても、眠気だけ残る場合もあります。

水なしで風邪薬を飲んでも良いですか?

殆どの飲み薬は小腸から吸収され効果を発揮します。水なしで薬を飲むと、食道に薬がくっつきやすくなり、胃から小腸へ送られるのも遅くなってしまいます。

また、くっついてそこで溶けてしまうと、食道が荒れたり、必要ない作用が起きたりします。例えば、風邪薬に含まれる解熱鎮痛成分は、食道や胃を荒らしやすい成分として知られます。

添付文書や外箱に「水なしで飲める」と書かれているものは、これには当てはまりません。

粒の薬をかんで飲んでも大丈夫ですか?結果的に飲むことには代わりがないから大丈夫だと思うのですが・・・

お腹に入ってからの仕組み上、「水で飲む」ように書かれている薬は噛んではいけません。

同じように見える錠剤でも、様々なコーティングにより効く時間を長くしたり、腸でしか溶けないようにしてあったりします。例えば、効き目が長く1日2回飲むだけで良い風邪薬がありますが、これを噛んでしまうと、早く効果が切れてしまい、全く意味がなくなってしまいます。

カプセル剤の場合では、中に入っている粒が数種類混じっているものもあり、これも効果の長さや速さを実現するためなので、噛んでしまうと台無しになります。

手元にお茶とジュースしかないのですが、お茶やジュースで薬を服用しても大丈夫ですか?

お茶やジュースなどで飲むと、化学反応を起こして薬の成分自体が変化してしまう事があります。飲み物の酸性・アルカリ性も影響があるので、水で飲むのがおすすめです。

お酒を飲んだ後に風邪薬を飲んでも大丈夫ですか?逆に風邪薬をのんだ後にお酒を飲んでも大丈夫ですか?

お酒と薬が同時に体の中にあると

  • 肝臓に大きな負担がかかる。
  • お酒と同じ酵素で分解される成分があるため、副作用が出やすくなる事がある。
  • 解熱鎮痛成分の中には、効きが悪くなるものがある。
  • 風邪薬の場合、お酒と相まって眠気が出やすくなる。意識がもうろうとしやすくなる。

などの悪影響があるので、風邪薬を飲むときはお酒は控えてください。

妊娠中に風邪をひいてしまいました。風邪薬を飲んでも大丈夫でしょうか?もしくはどんな風邪薬なら飲んでも良いのですか?

妊娠中に薬を飲むと、障がいが残ったり流産してしまったりする危険性があります。成分によっても違いますし、赤ちゃんの発育段階でも違います。絶対飲んではダメ、という成分は決まっていますが、「絶対大丈夫」というものはありません。かかっている産科のお医者さんに相談するのが一番です。

もし年末年始など病院がやっていない時期に風邪をひいてしまった場合、咳がひどい風邪でなければ薬を飲むより、安静にして栄養をしっかり摂ることが重要です。

赤ちゃんがいますが、風邪をひいてしまいました。母乳を通じて赤ちゃんに薬の影響は出るのか不安なのですが、大丈夫でしょうか?

母乳は血液から作られます。薬は血液中に入って全身をめぐって効果を発揮しますので、母乳には薬の成分が入ってしまう事がありますので、大丈夫とは言い切れません。

特に風邪薬の咳止め成分の「コデイン塩酸塩」「ジヒドロコデインリン酸塩」は絶対飲んではいけない成分です。

病院で処方される薬とお店で買える薬の違いって何ですか?

病院で処方される薬の場合、成分が1つしか入っていない薬を組み合わせて作るので、不要な成分をとる心配がありません。

また、病院で処方される薬には二次感染予防のための抗生物質が出ることがあります。これは風邪の原因であるウイルスにたいして直接効果を発揮することは少ないのですが、肺炎になりやすい方や高齢者には最適です。

一方、お店で買える大衆薬は、例えば複数の症状がある場合に、できるだけ最適な組み合わせの商品を選べば効果的に少ない錠数で効く場合があります。

「食前・食間・食後」がありますが、その違いの理由は?

「食前・食間」に飲むタイプの薬は、空腹時に飲む方がきちんと吸収され、効果を発揮しやすいような成分で出来ています。

一方、「食後」に飲むタイプは、食後に飲む方がきちんと吸収され、効果を発揮しやすいようにできています。また、胃を荒らしやすい成分が入っていることなども食後に飲ませる理由の1つです。

お店で買える風邪薬にも副作用があるのですか?

薬にはどんなものにも副作用があります。眠気も副作用の一つです。

また、薬に限ったことではありませんが、体が成分に過敏に反応してしまいアレルギーを引き起こすものもあります。

第一類医薬品・第二類医薬品・第三類医薬品とは何ですか?なぜ薬によって分類されているのですか?

入っている成分の、副作用の危険性に応じて分類されています。

副作用の危険性は、高い方から順に『第一類・第二類・第三類』となります。
効き目の強さで分類されていると思われている方もいらっしゃいますが、そうではありません。

ビタミン剤などのサプリメントと風邪薬を一緒に飲んでも大丈夫ですか?

飲んでもいものと悪いものがあります。店頭の資格者に確認してみましょう。

風邪薬を飲み忘れました。どうすれば良いですか?

症状が気にならなければ問題ありません。飲み忘れて、また症状が出て来てしまったら飲めば大丈夫です。

病院の抗生物質は問題あるものもありますので、調剤してくれた薬局に問い合わせてみて下さい。

市販の風邪薬は効き目が弱いから多めに飲むと良い、と聞いたことがあるのですが、それって大丈夫ですか?

副作用の危険性が高まるだけで、メリットはほとんどありません。

風邪薬を選んでもらう時に何を伝えれば良いのですか?

まずは一番つらい症状を言い、それから他にどんな症状が一緒に出ているかを伝えてもらうと、より効果の高い薬を選ぶ事ができます。

また、高血圧や糖尿病、緑内障など持病のある方、妊娠・授乳の有無、車の運転頻度などを伝えていただくと、より安全な薬を選ぶ事ができます。

生活パターンやお仕事、食生活なども立派な情報源です。

風邪だと言ったのに「鼻炎薬」を勧められた事があるのですが・・・

鼻炎薬というと花粉症に使うものというイメージが強いですが、実は、風邪薬の中に入っている「鼻に効く成分」だけを集めて作られています。特に、鼻水や鼻づまりがひどく、熱はないような風邪の場合は「鼻炎薬」の方がおすすめです。

また、鼻水や鼻づまりによく効く成分が入っている「風邪薬」は少ないのも事実です。

頭痛や熱だけの時には「解熱鎮痛薬」のほうが良いこともあります。

声がれだけが残ってしまった時にオススメなのは?

漢方薬で「響声破笛丸」というものがオススメです。

注意点・アドバイス

薬を服用する際は必ず添付文書を読む

薬を飲む時は、必ず事前に添付文書を読みましょう。

店頭で相談した時に伝え忘れた事などあるかもしれません。ご自分でも1度、再確認されることをおすすめします。

おわりに

風邪薬は店頭の薬の中でも、選び方の難しいカテゴリーです。

パッケージやCMで効きそうだと思っても、ご自身の症状に合った成分が入っていなければ効果は出ません。店頭で相談をしていただくことをおすすめします。

また、風邪薬はあくまでも症状を抑えるためのもので、風邪の原因をやっつけるのは自分自身の免疫力です。日頃から免疫力を高め、健康的な生活を送って、風邪をひかずに1年過ごせるといいですね。

医薬品を服用の前には添付文書を確認し、用法用量を守って正しく利用してください。

(image by PAKUTASO)

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